社長が断固として「値上げしない」宣言を発表しているサイゼリヤ

 外食チェーンの値上げラッシュが止まらない。原材料費、人件費、エネルギーコスト。あらゆるものが上がるなか、消費者の財布のひもが固くなっている。「おいしい」だけでは選ばれない。“この値段”で、お腹だけではない満足感があるのか。10代から80代の男女1000人に聞いた「コスパが良い」と思う外食チェーンランキングは?

12位 日高屋

『日高屋』の「中華そば」(公式サイトより)

 首都圏を中心に展開する中華チェーン。「味がしっかりして量もまずまずで値段は庶民的」(58歳・男性)、「値段も安く、いろいろなセットがあり、豊富な種類のメニューが食べられる」(53歳・男性)など中年以上の層を中心に支持を集めた。

10位 はま寿司(同率)

はま寿司(写真はイメージです) 撮影/編集部

 ゼンショーグループの回転寿司チェーン。「あのおいしさで他の回転寿司チェーン店より価格が安い」(42歳・女性)、「値段のわりにはボリュームがある。バラエティーがあって家族みんなが満足する」(62歳・男性)。

10位 スシロー(同率)

スシロー(写真はイメージです) 撮影/編集部

 回転寿司のもう一角が同率で並んだ。はま寿司と比較すると、女性票を集めた。「他の回転寿司屋に比べて当たり外れがなく万人受けするメニューとおいしさ、安さ」(49歳・女性)、「汁物や揚げ物含めても1000円以下で満足感のある食事ができる」(24歳・女性)。

8位 餃子の王将(同率)

餃子の王将(HPより)

 主要食材はすべて国産がこだわり。それに加えてボリューム満点のセットメニューで支持を集める中華チェーン。「原材料に国産を使用しているのに、料金が良心的だと思うから」(51歳・女性)、「ラーメンにチャーハンやおかずがついたセットは、安いわりに満腹感がすごい」(56歳・男性)。“国産で、この値段”─その安心感が強い。

8位 やよい軒(同率)

やよい軒 *写真はイメージです 撮影/編集部

 定食チェーンが同率8位。支持の理由はほぼ一点に絞られた。ご飯のおかわり自由だ。「すべての商品でご飯が食べ放題。漬物やだしも無料でアレンジ豊富だから」(28歳・女性)、「値段はそこそこするが、ご飯を何杯でもおかわりできるし、無料の漬物もある」(49歳・女性)。“おかわり”という武器がコスパ評価を底上げ。

7位 松屋

松屋(写真はイメージです) 撮影/編集部

 牛丼チェーンの一角。みそ汁無料というライバルとの明確な差異が光る。「店内飲食の場合、丼物を頼むと、他店では有料のみそ汁が付いてくる」(55歳・男性)、「朝食のメニューが豊富で安い」(76歳・男性)。アプリのクーポンを活用する声も多々。

6位 丸亀製麺

丸亀製麺(写真はイメージです) 撮影/編集部

 讃岐うどんの大手チェーン。「量のある特盛を頼んでも1000円ちょっとで済む」(23歳・男性)、「毎月1日は釜揚げうどんが半額! ワカメも天かすもネギもしょうがも無料でたっぷり入れていただける。券を貯めたら割引もある。至れり尽くせりで大好き」(28歳・女性)。うどん1杯につき、1枚もらえる「うどん札」は10枚でうどんの並が1杯無料に。

5位 ガスト

ガスト(写真はイメージです) 撮影/編集部

 すかいらーくグループのファミレス。料理だけでなく“環境”も評価された。「価格のわりに清潔な環境、店員さんの接客サービス、料理のクオリティーが素晴らしい」(54歳・男性)。そして“さらに安く”な企業努力も。「普段から安いうえに定期的にクーポンも発行される」(44歳・女性)、「子ども用のプレートがよくクーポンで安くなる」(39歳・女性)と、クーポン戦略が子育て世代の財布をつかんでいた。

4位 すき家

すき家(写真はイメージです) 撮影/編集部

 売上高はライバル2社のおよそ2倍の牛丼チェーン最大手。「1000円以下の昼食代で、接客サービス、店内がきれいで整頓されている」(83歳・男性)、「ボリュームがあり、価格も安い。提供スピードが早く、食べやすいところも魅力」(40歳・男性)。最大手は“安さ”だけでなく総合力が認められた。

3位は吉野家、1位は値上げナシの姿勢イタリアン!

吉野家の牛丼 撮影/編集部

 “うまい、やすい、はやい”─このキャッチコピーは物価高の今も健在だ。「安くて早くてうまいは実際メチャクチャ大事。安定のおいしさ」(35歳・女性)、「コスパ、タイパともに良い」(53歳・男性)。ちなみにキャッチコピーは年代によって順番が変わっている。当初は“はやい”が最初だった。

2位 マクドナルド

マクドナルド(写真はイメージです) 撮影/編集部

 かつては批判を招くほどの激安戦略。当時と比べれば値段はかなり上がっているが、貫禄の2位。満足感は高い?「値上がりしているとはいえ、他の外食チェーンに比べてハンバーガーはまだ安いほう」(49歳・男性)、「ランチタイムであればセットメニューにデザートを1品付けても900円以内で食事ができる」(56歳・女性)。そして味や値段ではないところでも─。「スマホ充電もできて、長居することができる」(49歳・男性)。“場所代”としてのコスパが評価された。

1位 サイゼリヤ

サイゼリヤ(写真はイメージです) 撮影/編集部

 圧倒的1位はサイゼリヤ。

 社長が断固として値上げをしない方針を掲げるイタリアンレストランは、おひとり様でも家族でも、食事でも飲みでも。

「2品頼んでも他のお店の1品分くらいの料金だから」(25歳・女性)、「低価格でありながら、イタリアから直輸入した食材を使っていて本格感がある。単なる“安かろう悪かろう”ではないコスパの良さ」(28歳・女性)、「何もかも値上がりする時代に300円少しで食べられるのがすごい」(70歳・女性)、「家族3人で3000円以下で満足できる。特にミラノ風ドリアは秀逸」(55歳・男性)。10代から年配層まで、世代を問わない支持が際立った。

 消費者が求める“コスパ”は当然ながら「安さ」だけではない。清潔感、接客、店の環境、クーポン、おかわり自由─値段以外の“プラスα”がコスパの評価を大きく左右する。逆に、トッピングで際限なく上がる“課金システム”や、昔と比べた“サイズダウン”は、実際の価格以上に“損した感”を増幅させる。財布のひもは固い。しかし、消費者は“安いだけ”を求めているわけでもない─。

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