池田美優(みちょぱ)と藤田ニコルが産休中の今、バラエティー番組におけるバラドルの勢力図に変化が起きている。そんななか、好きと言われるバラドルもいれば、苦手と言われる人もいて─。
「バラドルは芸能界にしがみつく人、いちばんガツガツしている人たちが集まるところ。そのガツガツ感が好まれるか不快かで、好きと苦手に分かれる」
と言うのは、芸能評論家の宝泉薫さん。そこで、30代~60代の男女500人にアンケート。あなたの好きなバラドルは誰ですか?
バラドル草創期からのレジェンド!5位は森口博子
「美人だがバラエティーで魅力を発揮し歌唱力もある」(大阪府・69歳・男性)、「性格が良さそうでベテランになっても偉そうな態度をとらない」(千葉県・48歳・男性)との声が集まった。
「バラドル草創期の一人だけれど、バラドル的な仕事は今はもうそんなにしていない。それでも名前が挙がるのは、昔のイメージがあるから」と宝泉さん。
アイドル歌手としてデビューし、『夢がMORI MORI』(フジテレビ系)などバラエティーで活躍。同期にバラドルの井森美幸がいる。
「井森さんと比べると彼女は純然たるバラドルではなく、歌手として活動をずっと続けている。でもバラドルに新しい子がいないから、レジェンドがいまだに記憶に残っているんです」(宝泉さん、以下同)
4位は井森美幸(57)
「飾らない性格でトークも自然体で面白い」(新潟県・68歳・男性)、「親しみがあり性格の良さがにじみ出てる。普通に友達になれそう」(神奈川県・63歳・女性)との声が寄せられた。
「バラドルの象徴であり、道を切り開いた人。もともとバラドルはアイドルで売れないからバラエティーに行く、という流れから始まった。歌手としても役者としてもパッとしなかったから、バラエティーで頑張ってきました」
20代からバラドルとして活躍する彼女も今や57歳の大御所に。それでも現役であり続ける。
「大御所になってもいじられ役になれるのは、アイドルの落ちこぼれというスタンスを保っているから。そこに加えて、本人のもともとの気さくな性格がプラスになっています」
3位は朝日奈央(32)
「明るく元気があって番組を楽しくさせる」(宮城県・61歳・男性)、「コメントがわかりやすくてサバサバしてる」(徳島県・57歳・女性)、「鼻にコインを入れるネタが好き」(北海道・68歳・女性)とトップ3に。
「10円玉芸はアイドルからバラドルになるために彼女が使った武器。あれは痛々しさがあったけど、今はそれをやらずに済むポジションになった。視聴者が彼女の頑張りを評価しているのでしょう」
アイドルグループ「アイドリング!!!」の元メンバーで、バラドルに転身。
「10円玉芸のころのガツガツ期を乗り越え、本来の彼女の持つアイドル寄りのバラドルになった。バラエティーをよく知っていて、テレビ局側も使い勝手が良く重用されています」
2位は若槻千夏(42)
「いつまでも若々しく可愛い。トークも面白い」(東京都・63歳・女性)、「見てて元気をもらえる」(愛知県・43歳・男性)との声が。
「ズバズバものを言う毒舌系のトップで、バラエティーに必要な下世話さがある。このくらいはっきりキャラを打ち出す人のほうが番組によってはハマる。彼女におしゃれなイメージを持つ人も。それもヤンキーっぽいおしゃれさ。下世話とヤンキー性は常に一定数の需要があります」
グラビアでデビューし、バラエティーに進出。ブログ「マーボー豆腐は飲み物です。」も話題に。
「グラドルからブロガー、バラドルへ、という流れの中で、ブロガー期間にざっくばらんな発信をして、うまくグラドルくささを抜いた。どこかに計算が働いたのかもしれません。女性の敵じゃないよ、というメッセージを送って成功しているバラドルの例」
1位は磯山さやか(42)。
「年を重ねても初々しさが残ってる」(埼玉県・64歳・男性)、「視聴者ウケを狙った変なアピールをすることなく、嫌みもなく自然」(神奈川県・59歳・男性)と男性の支持を多く集めた。
「バラドルの中でも癒し系。尖ったコメントを求められるわけでもなく、童顔で体形的にもギスギスした感じになりにくい。バラドルの中でいちばん敵をつくっていない感じ」
グラドルを経て、バラエティーで人気を博す。昨年、デビュー25周年写真集を発売。大胆ショットが話題を呼び、版を重ねている。
「そもそも女性と男性が求めるバラドルの需要は重ならない。男性は女性に面白さをあまり求めない。バラエティーで頑張って面白いことを言おうとする女の子より、普通にしている人のほうがいい。普通を保ったままバラドルをしているかなり貴重な人」
好きと苦手で明暗を分けたバラドルたち。宝泉さんはバラドルの先行きを不安視する。
「今、バラドルが時代遅れのジャンルになってきています。'80年代に第2次アイドルブームが起き、アイドルが飽和状態になって生き残りをかけた結果がバラドル。でもしょせんは無理やり生み出した需要。バラエティー番組は廃れつつあり、この先目指す人もいなくなるのでは」
最後まで生き残るバラドルは、はたして─。
