話題のドラマ『VIVANT』(TBS系)にドラム役で出演し、一躍注目を集めているのが元力士の富栄ドラム。謎多きキャラクターをユーモラスに演じ、大物役者ぞろいのドラマでも存在感を放っている。今も昔も引退後、タレントに転身する力士は少なくないが、成功する例もあれば、そうでないケースも……。
そこで、40代~60代男女500人にアンケート。「苦手」な元力士タレントといえば?
「相撲最強説」の裏で5位は舞の海秀平
続いて、苦手な元力士タレントのランキングを発表。
5位は舞の海秀平。
「解説でいろいろ言っているが、実力があったとは感じない」(52歳・熊本県・男性)と、好きの1位に続き苦手でもランクイン。
「解説がかなり辛口。相撲のことをよく理解し、研究しているだけに、もどかしく感じるところがあるのだと思います」と話すのは、相撲ライターの西尾克洋さん。
また、現役時代の実績は、タレント人気にも影響があるようだ。
芸能評論家の宝泉薫さんも「解説で意外と尖ったことを言うので、大関や横綱までなっていないのに何様と感じる人がいるのだと思う。そういう意味では、相撲をずっと見ている人のほうが『苦手』に票を入れている気がします」と指摘する。
4位はKONISHIKI(元・小錦)(62)
「身体が大きく圧迫感がある」(68歳・福島県・女性)との声が集まった。
外国人力士初の大関。身長187センチ、最重量285キロで当時の歴代最重量を記録。
「身体の大きさ、相撲のダイナミックさから、日本の国技が席巻されるかもしれない、この人たちに乗っ取られるかもしれない、という怖さを感じた部分があった」(西尾さん)
当時は今ほど外国人力士は多くなく、巨漢も相まってインパクトは大きい。
「外国人初の横綱になるだろうといわれたけれど、身体を持て余して落ちてしまった。若貴時代のヒールとしての苦手感もあるかもしれない。ただ、タレントとしては、よくやってきたと思います」(宝泉さん)
3位は曙太郎(元・曙)さん(享年54)
「ボブ・サップに負けたときのイメージが悪すぎた」、(53歳・神奈川県・男性)「身体が大きく、怖そうだった」(54歳・広島県・女性)と、ワースト3入り。
「素晴らしい力士で、現役時代は圧倒的な人気と強さを誇っていた。でも総合格闘技に出た第一戦が、ものすごく弱かった。強い横綱のイメージがあったからこそのギャップがこのランキングだと思う」(西尾さん)
第64代横綱から引退後、'03年にボブ・サップと対決し1ラウンドKO負け。その後プロレスに進出。'24年、心不全によりこの世を去った。
「神事であり国技である相撲から、プロレスに進出した。同じ格闘技ではあるけれど、プロレスには正統的ではない感じがあって。いろいろな意味で、相撲界に残れず変な方向に行ってしまった人、というイメージがあります」(宝泉さん)
2位は花田虎上
2位は花田虎上。「愛想の良すぎるところが裏表ありそうで、きなくさい」(51歳・東京都・男性)、「1度目の結婚の騒動や親兄弟との確執騒動から苦手」(43歳・兵庫県・女性)とランクイン。
「弟のイメージ低下の煽りを受けた部分がある。元力士タレントで誰が苦手かとなったとき、パッと思いついちゃう人」(西尾さん)
アンケートの対象となったのは、若貴ブームに熱狂した世代。「角界のロイヤルファミリー」といわれた一家が凋落していく様をリアルに体感してきた。
「若貴ブームのころは爽やかな物語だと思っていたのが、どんどんドロ沼になっていったのを覚えている人が多いのだと思います」(宝泉さん)
1位は貴乃花光司
「相撲に真摯に打ち込む姿は好感を持っていたが、一直線すぎる性格もあってかトラブルを起こしたのが気にかかる」(59歳・愛媛県・男性)、「何を考えているのかわからない言動が怖い」(63歳・千葉県・女性)と、兄を抜きトップに。
「素晴らしい力士である反面、非常にこだわりが強く、哲学的なところがある。
二子山親方やタニマチ(後援者)、相撲協会ともめるなど、衝突が多かった。そうした負の側面を気にしている人が多いのでは」(西尾さん)
兄弟の確執に、宮沢りえとの破局、母の藤田憲子(現・紀子)のお笑い芸人との交際騒動、息子・花田優一への勘当発言と、プライベートでのスキャンダルも多々あった。
「宮沢さんへの『愛情がなくなりました』発言から始まり、段階的に落ちぶれていった感覚がある。絶頂期の熱狂を覚えているがゆえに、なんでこうなっちゃったんだろう、と感じている人が多いのでしょう」(宝泉さん)
現役時代の実績に、キャラクターの完成度と、元力士タレントに求められる要素は多い。そんな中、未来の力士タレント候補は─。
「イチ推しは熱海富士と一山本。キャラが可愛らしく、インタビューも面白い力士です」(西尾さん)
さて、今後の元力士タレントの活躍はいかに。
<取材・文/小野寺悦子>
