安倍政権の何が特に許せないか。野党第1党としてどう存在感を示すのか。

「国会で数を持っているから何をしてもいいという姿勢が非常に露骨。権力は憲法に縛られるのが立憲主義です。SNSを含めたやり方で国民に訴え、世論を喚起していくのが大事だと思っています」

 野党再編が噂される中、枝野氏は永田町の権力ゲームに参加しないと述べた。「国民の多くが政治を遠く感じる理由はそこにある」と考えるから。数を増やす努力もするが、国民の誤解を招かないやり方を心がけるという。

エダノンパパはカラオケがお好き

 素顔はどんな人物なのか。政治家になる前は弁護士だったが、小学校ではブラスバンド部、中学校では混声合唱部で、現在もカラオケを得意とする。

「得意というか大好きです。赤坂界隈のカラオケボックスはなじみになっていますね。党関係者やメディアのみなさんとだったり、家族でも行きます。AKB48や乃木坂46、欅坂46を歌います。最近の歌でいちばん自信があるのは乃木坂の『インフルエンサー』。歌いやすい。欅坂は音楽的に難しいけれど、デビューのときから注目していて『サイレントマジョリティー』から『不協和音』まで全部歌えます」

 11歳になる双子のパパ。ひょっとして、ノリノリで踊っちゃうのだろうか。

さすがに踊りはしませんが、タンバリンは叩きます。採点システムにチャレンジすることもあります。子どもと一緒のときは親父の権威をみせないといけないので、点数の出そうな歌で95点ぐらい出して(笑)。野口五郎、郷ひろみ、近藤真彦は30年ぐらい歌っていますからね」

 選挙戦では「エダノン」とニックネームで声がかかることがあった。SNSでも定着しつつある。あだ名で呼ばれて嫌じゃないのか。

「いえ、すごくうれしいです。政治家はあだ名で呼ばれるようになったら一人前って思っていますから。もっと呼んでほしいです。ゆるキャラ的ネーミングなんでしょうね」

 3・11では不眠不休で踏ん張る姿が話題に。現在も多忙な日々が続くが、寝なくても平気な人なのか。

「寝ないことにはどちらかといえば弱いほうです。休日があれば、寝ます」

 エダノンの寝不足はまだ続きそうだけど……。