つまり、問題が発生したのはゴール直前のビークルだった。しかし、登坂中のビークルも同時に止めないと、やがてファーストドロップから落ちてきて停車中のビークルに激突してしまうため、全システムを一気にシャットダウンする必要があるという。

 それにしても、乗客を全員救助するのに約2時間もかかった理由は何なのか。

 緊急停止したのは1日午後4時46分。スタッフがコースター脇の非常用階段から避難誘導し、乗客を1人ずつ降ろしていった。2両とも同5時5分から救助を始め、ゴール直前のビークルについては同5時14分にすべての乗客の救助が完了した。しかし、登坂中のビークルについては同6時43分に救助完了と時間がかかった。

ゲスト(乗客)の足元に地面がないので、真下に『リフト』と呼ぶ足場を持ってきて、1列1人ずつ救助します。腹ばい姿勢から90度で座っている姿勢に戻し、ゲストの腰に『ハーネス』という安全ベルトをつけ、安全ヘルメットをかぶってもらい、ハーネスを横の階段に引っかけて安全を確保したうえで階段まで身体をスライドさせるように移動していただきます。ほぼ頂上付近でそれをゆっくりと行ったため、2時間近くかかってしまいました」

 と前出の広報担当者。

 救助後に気分の悪さを訴える乗客はおらず、休憩室の利用もなかったという。

USJからの埋め合わせ

 同コースターは部品を交換後、安全確認がとれたとして同日午後7時5分に運行を再開した。

 USJによると、同コースターの利用条件は、身長132センチ以上~198センチ未満で年齢制限はない。身長制限さえ満たしていれば小学生でも高齢者でも乗車できる。しかし、当日救助された乗客の年齢層は「1人ひとり聞いていないので把握していない」(同担当者)と話した。