甘いものや揚げ物など、好きな食べ物は人それぞれです。かつて一緒に住んでいた女友達と私の場合も、食に関する趣味嗜好がまったく違いました。

 その子は、食いしん坊の私と正反対で、食欲が強くありません。とくに私を驚かせたのは、甘いものへの欲求が極端に少ないことです。貰い物のお菓子を食べ尽くすのは大抵、私。

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「食べても太らない体なのだから私の代わりにさっさと食べて欲しい!」

 と思いながらも、仕方なく私が美味しくいただくというのが常でした。そんなある日、彼女にも彼女の食を揺るがす食べ物があることを発見しました。それはラーメンだったのです!

 彼女は常に大量のカップラーメンをストックしていました。それは私にはいまいち理解できないことでした。人一倍、いや、人の3倍も4倍も食欲の強い私ですが、カップラーメンはあまり好きではありません。栄養面がどうとか、そういう問題ではなく、なんというか、近くにあっても手が出ないのです。

心を乱す「そわそわ食品」とは決別を

 自分をそわそわさせる食べ物は人によってそれぞれあるもので、それは食欲の強さと関係ないのです。誰にでも、そんな食べ物が必ずあります。普通、食の好みは「嗜好」というのかもしれませんが、そわそわ感を生む食べ物は、さらにその上を行きます。

 こうした食べ物が近くにあるだけで、明らかに自分の気持ちが乱されてしまうのです。なかったら気にならないのにあったら無視できない、という食べ物。

 これを私は「そわそわ食品」と呼んでいます。自分にとってのそわそわ食品がなんなのか。これを見つけて普段の生活からできるだけ排除することは、苦しみを取り除く重要なポイントです。より具体的に見つけてください。

 これらを取り除く一番のオススメ方法は、好き嫌いに関係なく、他人には堂々と「嫌い」と言ってしまうことです! ちなみに「ダイエットを始めたから」はお勧めしません。なぜかダイエットが理由ではお菓子が入ってくる量が減らないからです。余計なものは余計にもつと苦しみと欲を増幅させます。つくづく食欲と心は同じだなと思います。