ぶつかる男が現れたJR新宿駅。乗降・乗り換え客は多い

「ええ、“ぶつかる男”のニュースは知っています。通勤ラッシュの混雑時はぶつかってしまう人もいますけど、故意にぶつかるのはひどい」

 とJR新宿駅の売店で働く女性従業員は話す。

 その男が出現したのは、JR新宿駅東口から埼京線乗り場へと向かう駅構内。5月25日午後6時半ごろ。身長170センチ前後で白いTシャツ、短めの黒いパンツをはき、リュックを背負った20~30歳ぐらいの男だった。

ターゲットはカップルを避け若い女性

 すれ違う女性に次々とぶつかっていく姿を、後方から目撃した男性がスマホで録画し、ツイッターへ動画を投稿。すると、またたく間に話題となって、テレビのニュースにも取り上げられた。

 動画を見ると、男が向こうからやって来る若い女性めがけて進み、肩口あたりにわざとぶつかっている。タックルは2件、判別しにくい接触もある。ターゲットは若い女性。ただし、彼氏の反撃を恐れてか、カップルは避けている。

「ストレス発散のためだろうが、サイテーな行為」「痴漢かもしれない」といった非難から、「歩きスマホしているほうが悪い」と男を擁護する意見まで飛び交った。

 ところが、この話はその後、ぷっつりと途絶えてしまう。鉄道関係に詳しいジャーナリストが事情を説明する。

「JR東日本は警備員を巡回させ、警察にも相談している。構内には防犯カメラを設置しているが、映っていなかったのか、慎重に解析しているのか、逮捕には至っていない。寄せられた目撃情報もそれほど多くなかったようだ」