法要もコロナの影響で…
西城さんのお墓がある寺の住職によると、
「昨年の3月に、お子さんも一緒になってデザインを決めて建てられました。ファンの方もよくいらっしゃって、“いつもヒデキをありがとうございます”と挨拶されることもあります。緊急事態で今はお参りに来ていただくことができないのですが、“自宅でお祈りしています”という電話もいただきました」
西城さんが姿を見せた最後の公の場は、'18年4月19日に行われた日本歌手協会主催『春の紅白歌合戦』だった。友人の日本人歌手・MARIEが出場しているのを知り、サプライズで応援に駆けつけたのだ。そのMARIEは、
「“気分がよかったら応援に行くよ”って言ってくれて、当日までわからなかったんですが、本当に来てくださって“え~っ!?”って驚きました」
司会を務めていた前出の合田さんは、西城さんとこんな会話をしたという。
「“ヒデキさんが見に来ていますよ”とスタッフが知らせてくれたんです。観客席を見ると、最後尾の席に奥さんと座っていらっしゃいました。そこで、“今年の『秋の歌謡祭』にはぜひ出場していただいて一緒に『YOUNG MAN』を歌いましょう”と言うと“ハイッ!”と答えてくださったんです。病状は回復に向かっていてお元気そうな様子だったので、まさか亡くなってしまうなんて……」
コロナの影響でイベントは中止や延期が相次ぐが、三回忌の法要は……?
「先週も奥さんの美紀さんが苺を届けに来てくださったんです。そのときには“内々で……”と話していました。本当は盛大にやりたかったと思いますが」(前出・MARIE)
現在、日本歌手協会は公式YouTubeチャンネルで過去の歌謡祭の映像を配信しており、16日の命日には若手歌手が西城さんの曲を歌った映像を流す。西城さんの“青春の汗”は、これからもずっと引き継がれていく。