アンチエイジング対策は“程よく”が大切
日下志先生:そうですね、ある程度の皮下脂肪は皮膚のハリに欠かせません。一方で蛯原さんは一貫して印象が変わらず、若々しさを保っていますね。しかし先ほど「ボトックス注射」の話が出ましたが、蛯原さんは30代くらいから、妙に目周りが固いというか……。いわゆる「目が笑っていない」表情が多い印象です。これは、この顔が彼女のキメ顔なのか、もしかするとボトックス注射によるものなのか……。
イム子:先ほどの「やりすぎると」という内容ですね。
日下志先生:そうです。手軽でダウンタイムも少ないことから人気のフィラー系(注入系)施術ですが、やはり医師が的確な部位・量・回数を見極めることが大事。あと、蛯原さんは若いころ目立っていたガミースマイル(笑ったときに歯茎が露出すること)が今はほどよく解消されているので、これがもし、ボトックス注射を打った結果なら、自然でいいですね!
イム子:アンチエイジング対策も程度が大事なんですね。憧れのもえちゃんエビちゃんが“いかにも整形顔”になるのは見たくない! ところで、ズバリ聞きますが、お二人はどちらが老けて見えますか?
日下志先生:顔がゲソっとしてしまった押切さんですね。しかし、第二子も無事ご出産されたそうだし、これからもっときれいになるチャンスがたくさんあります。産後ダイエットをしすぎず、しっかり身体を休めてほしいですね。
イム子:ダイエットに関連しますが、蛯原さんはインタビューで、「全身は筋肉でつながっているので、鍛えることで、老化しづらくなる」というようなことを語っています。美しい蛯原さんが言うとなるほどとも思えますが、実際に鍛えることで老化は防げるのでしょうか?
日下志先生:「筋トレで若返る」とは一概には言えません。しかし、運動は基礎代謝も上がり、脳のリフレッシュにもよいので、“前向きに若々しい”気持ちになる効果はあると思います。
イム子:確かに、ウォーキング程度でも動くとスッキリしますね! では、女性は40代からは更年期もあってガクッと老けるという話もありますが、お二人が今後も美しく年を重ねて行くためにオススメの施術やケア方法があれば教えてください。
日下志先生:まずは必ず訪れるたるみ! これは、超音波を顔に照射してリフトアップする「ウルセラ(HIFU[ハイフ])」で先に対策すると、40代以降の顔がグンと差が出ると思います。あとは体内からのケアとして、美肌効果のあるプラセンタなどの「美容点滴」もいいかも。しかし、更年期は誰もがホルモンバランスが崩れ、何かしらの不調を感じやすい年代。あまりダイエットに固執せず、気持ちをゆったりと毎日を過ごすことが大事でしょう。
今回お話を伺ったのは…
日下志 厳先生:
京都府立医科大学医学部卒業。近畿大学大学院医学研究科卒業、医学博士。近畿大学附属病院形成外科講師。平成13年〜平成19年美容外科クリニック院長を歴任。平成20年から「高須クリニック」勤務。日本形成外科学会専門医、日本美容外科学会会員、日本美容外科医師会会員、VASER HiDefミケランジェロ認定医。丁寧な説明と培われた技術で患者からの信頼も厚い。