政府は2026年中に新マイナンバーカードの導入を目指すことを発表。

 現在のカードには性別や生年月日、住所などが記載されているが、本人であることを証明する機能を残しながら、記載する情報を精査したり、新規データ誤登録の防止策の徹底なども検討していく方針だ。

今後の改善策は?

 三上さんはカード本体のセキュリティーにほぼ問題はないという。トラブルの原因が、前述のとおりシステムや作業時の人的要素にあるからだ。しかし、問題点はほかにもある。

「公金の受け取り口座とのひも付けで別人の口座を登録するなどのミスが起きているのは、マイナンバーカードには名前のふりがなの記載がないことも原因です。これは、戸籍法に問題があります。自治体によって違いますが、戸籍や住民票には基本的にふりがなの記載がない。一方、銀行口座の名義人はカタカナで登録されています。そのためひも付けようとしても、現状では名前が合っているかどうか照会できないんです」

 6月2日、これまで記載のなかった戸籍や住民票などに名前のふりがなを必須とする戸籍法の改正案が参議院を通過し、施行される運びとなった。公金の受け取り口座とマイナンバーカードのひも付けのトラブル防止が期待されるが、ほかにどんな改善策が必要とされているのか?

マイナンバーカードに名前のふりがなをふるのは必要でしょう。もうひとつは、マイナンバーカードの使い方をなかなか理解できない高齢の方などのフォローも課題です。こういった層の困りごとも吸い上げるような仕組みづくりも必要だと思います」

 不安材料だらけの運用となったマイナンバーカード。3年後の新カード導入の際には、トラブルのない門出を迎えてほしい。

◎三上 洋さん セキュリティー、ネット事件、スマートフォン、ネット動画が専門のITジャーナリスト。守備範囲はウイルスからネット炎上まで多岐にわたる。