目次
Page 1
ー 多くの場面にお出ましになった雅子さま
Page 2
ー 継承問題は“家庭の話”

 6月17日から23日にかけて、天皇陛下雅子さまはインドネシアを訪問された。

「海外という開放的な雰囲気もあってか、現地での両陛下はフランクなご発言が多く、ユーモアあふれるお姿が印象的でした。令和の天皇、皇后としてのカラーを広く示すことができたのでは」(象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授)

多くの場面にお出ましになった雅子さま

 滞在4日目の20日には、日本語を学ぶ学生が多いダルマ・プルサダ大学へ。アニメ好きの男子学生が「『NARUTO』が好きです」と話すと、陛下が「私は徳仁です」と返されるひと幕もあった。

 さらに、剣道部に所属する男子学生が「初段を獲得したい」と意気込むと、雅子さま「陛下もね」とアシスト。

「陛下は“私は、初段は取れなかったので”と、ご自身の体験談に基づく自虐ネタを披露され、笑いが起こりました」(皇室担当記者、以下同)

 雅子さまにとっては21年ぶりとなる国際親善訪問。

「ご療養中の雅子さまのご体調にはいまだ波があり、インドネシアの蒸し暑い気候はご負担が大きいともいわれていました。今回、雅子さまの主治医である大野裕医師は随行せず、現地ではご自身の力で体調を調整されたようです」

 国賓としての公式訪問において“セットメニュー”とされるのが、歓迎行事、元首との会見、そして午餐会だ。

「この3つは、両陛下そろってのご出席とみられましたが、そのほかの行事についてはご体調次第で、雅子さまは同行されないだろうと思っていました」(宮内庁OB、以下同)

 だが雅子さまは、予想に反して多くの場面にお出ましに。前述の大学訪問も、当初出席しない方向で調整されていたが、急きょおふたりで臨まれた。