目次
Page 1
ー コロナ禍はネズミにとって「絶好のチャンス」
Page 2
ー 食料以外にも被害が

 今年、YouTubeに都内の繁華街のゴミ置き場でネズミが大量発生している映像がアップされ拡散。SNS上でも、「うちの近くのゴミ置き場にもいた」など、ネズミを目撃したという投稿が相次いでいる。

コロナ禍はネズミにとって「絶好のチャンス」

「弊社へのネズミ駆除のご依頼件数は、関東だけで月間約200件あり、年々増えています。直近3か月の問い合わせだけでも477件と駆除依頼の中ではダントツに多いです」

 こう話してくれたのは、害虫・害獣駆除を専門に行う『ホームレスキュー』の武久公美さん。都内にはネズミが少なくとも25万匹いるといわれ、ゴキブリに次いで多い生き物といえる状況になっているという。

ネズミが増えている理由の1つが、コロナ禍となり飲食店などで休業が相次いだことがあげられます。ネズミは基本的には人がいるところにあまり近づかず、人けのない夜などに活動をするんです。飲食店が休業となり、いつ再開となるかわからない状況だったので、食材や調味料などをいつもどおりの状態で保管されていたケースが多かったようです。ネズミにしてみれば人もいないし食材もあるしと、絶好のチャンス。そのまますみ着き繁殖してしまったのです」(武久さん、以下同)