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ー コロナ前は1泊2800円→5290円

《カプセルホテルも1万超え、というか予約取れない》《大阪ホテル取れないクソ高い》

 最近、SNSでこんな声をよく聞く。大阪のホテルが足りていないのだろうか? 航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに昨今のホテル事情を伺った。

特に大阪だけというわけではなく、インバウンドの影響で、全国の大都市のホテル全体が予約を取りづらくなっている状況です。いまの多くのホテルの予約管理システムでは、空室が少なくなると連動して宿泊料金が高くなる。人気のある宿泊地かどうか、休前日など混み合う日程かどうかによって、株価のように料金が変動しています」

 大阪のみならず、東京も福岡も京都も北海道も、外国人旅行客に人気の都市は軒並み値段が上がっているのだ。

「特にビジネスホテルはコロナ前と比べて料金が1・5倍~2倍くらい。団塊の世代など、元気なシニア層も今や旅の拠点としてのビジホ利用は当たり前。外国人旅行客と国内シニア層の観光旅行客が、ビジホの価格を高騰させている理由だと思います」(鳥海さん、以下同)

 以前なら、シニアの旅といえば“一泊二食付きの宿”が定番だったろうが、いまや“食事は外で済ませて、帰って寝るだけのビジホ”にシフトしてきている。そんなビジホ人気でコロナ禍以前から大阪出張をしていたビジネスマンたちが“取れない”“高い”と嘆いているのだ。

「例えば出張費で1泊6000~7000円の補助が出るとして、以前は収まっていたのに、現状の1泊1万円を軽く超える宿泊料金では高すぎる。私も出張の際には安定した低価格のビジホ『東横イン』のサイトを10~20分おきくらいにチェックし、空きが出たら即予約しています。目的地に近づけようとしすぎず、ある程度広範囲にチェックするのがポイントですね」

コロナ前は1泊2800円→5290円

 さらなる低価格宿を探求するツワモノを週刊女性編集部内で発見した。

「再来週、大阪出張に行くのですが1泊料金は4400円。これは1か月前に取った金額で、いま同じホテルで調べると5290円に値上げしている。早いうちなら安く取れる。もっともコロナ前には1泊2800円で泊まれる宿だったので、だいぶベースアップはしましたが」(週刊女性記者、以下同)

 そもそもの料金設定が異常に安いように思うが。

「繁華街・梅田のはずれ、風俗街のど真ん中にあるというのが安さの理由でしょうか。以前からアジア系観光客のパックツアーに使われていた宿。コロナ期間も無事に乗り切って、多少金額は上がっていますが、まだまだ安いなと思える範囲内です」

 目的地と少しズレるくらいの立地には目をつぶるべきだろう。ほかに注意点は?

11月半ばから京都は紅葉シーズンで混雑し、年末にかけてはスキーシーズン、雪まつりの札幌も料金が跳ね上がるので、予約はお早めに。

 8月から中国人観光客の日本への団体旅行が解禁されました。現状でまだコロナ前と比べ4割程度しか回復していない。これを考えると、今後の宿泊価格の動向は、中国人ツアー客次第といったところでしょうか」(鳥海さん)

 今後の中国人観光客の“爆泊”動向に注目したい。