そして、注目の的であり続けることが、彼(とメーガン妃)の存在意義なのだと教えてくれるのが、2月12日に立ち上げた2人の新しいウェブサイト「Sussex.com」だ。「サセックス」はヘンリー王子の称号「サセックス公爵」に由来する。

 2020年に王室を離脱した2人だが、その半年前に「サセックス・ロイヤル」を商標登録していた。が、エリザベス女王から使用を禁じられた。そんな経緯もあるのに、父と、兄の妻が病気で大変な時期に、称号を使ったサイトを立ち上げた。英国内の非難の声も報じられているが、そんなことでへこたれる王子ではない。

 2月16日、ヘンリー王子王室復帰を希望しているという記事を英紙タイムズ(電子版)が報じた。《国王を支えるため、一時的に王室復帰を望んでいる》そうで、《ヘンリー王子は国王が体調を崩している間、王室の役割を担うと周囲に話している》という。記事には《国王も王子に会う機会を増やしたいと望んでいる》とあり、《和解が王室のためになるとの認識が高まっている》という関係者の言葉もあった。ヘンリー王子(とメーガン妃)は、なんと機を見るに敏なのだろう。

 イギリスの王室と日本の皇室は、いろいろな意味で似ていると思う。というのも1月6日、宮内庁が秋篠宮妃紀子さまの体調不良を発表したのだ。年末から「普段の食事がとれていない」こともわかり、紀子さまは宮中祭祀や公務の一部を欠席、10日には胃の内視鏡検査を受けたが異常は見つからなかったという。

 紀子さまの発表から2週間もたたず、英国で2人の発表があった。国王のこともありつつ、まずは「皇室、王室に嫁ぐとは、なんて大変なのだろう」と思った。

 紀子さまは、秋篠宮家バッシングの最前線に立たされている。大変なストレスに違いない。それに比べるとキャサリン妃はだいぶのびのびできている。勝手にそう思っていた。というのも、【prince and princess of wales】アカウントのインスタグラムがあるから。キャサリン妃は実にファッショナブルで、1500万ものフォロワーから「いいね」をたくさんつけられている。それなのに、手術とは。

 そしてもうひとつ思ったのが、両国とも早め早めと思える発表だったこと。特に日本の場合、従来よりすごく早い。雅子さまは皇太子妃時代の'03年12月、帯状疱疹で入院、長期療養に入った。病名が「適応障害」だと宮内庁が発表したのは、翌年7月だった。秋篠宮家の長女、眞子さんが「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と診断されていたことを宮内庁が発表したのは、小室圭さんとの結婚の日取りの発表の日で、結婚25日前だった。

ケニア大統領夫妻を招いて開かれた昼食会で、国際親善にひと役買った愛子さま(手前の列右から2人目)
ケニア大統領夫妻を招いて開かれた昼食会で、国際親善にひと役買った愛子さま(手前の列右から2人目)
【写真】ヘンリー王子とメーガン妃の仲睦まじげな瞬間