今年の対策は?

 昨年の開催時にも、事前の参加案内にて《トイレ以外のところで用を足すことは禁止です》と記載していたようだが、お構いなしに発生した問題。財団は一件について「今後の運営上の優先順位の高い事項としてとらえております。今後はこのような行為が無いよう対策を検討し、さらなる注意喚起および対応を徹底してまいります」と、次回大会に向けての見解を示していたが、ネット上では今年の開催についても、《またマラション大会やるのか》《今年も街汚しイベントの季節ですか》など、懸念の声が上がっている。

『東京マラソン2023』開催後、植え込みにはタバコの吸い殻が大量に捨ててあった
『東京マラソン2023』開催後、植え込みにはタバコの吸い殻が大量に捨ててあった
【写真】「東京マラション」批判が殺到したランナーたちの立ちション姿

「さらなる注意喚起および対応」とは、具体的にどのようなものなのか。今年の大会における立ち小便対策の詳細を、財団に問い合わせた。

――『東京マラソン2024』では、具体的にどのような形で立ち小便対策を取る予定か。

「ランナーへの参加案内で注意喚起を行いつつ、大会公式ウェブサイトにてスタート周辺エリアやコース上の仮設トイレ設置ポイントを掲載しております。また、財団公式Facebook等でランナーへのマナー啓発を目的とした投稿を行い、海外ランナーに向けて分かりやすくイラスト化しながら、スタート前の呼びかけを行っております。今後は、ランナー受付や大会当日のスタートエリアにて大型ビジョンでの放映を行ったり、今年から事前インフォメーションを新設したりするなど、参加者への周知を行ってまいります」

――昨年の対策との具体的な違いは?

「前回大会時に設置していなかったスタートライン付近を中心に、約60基ほど仮設トイレの増設を行いました。なお、海外ランナーの参加者が増えておりますので、洋式トイレを中心に増設いたしました」

 スタート周辺エリアの仮設トイレ設置数は、2023年大会では650基だったものが、2024年大会では710基を予定しているという。

 昨年は思わぬ形で注目を浴びてしまった東京マラソン。今年こそ、参加者たちにはクリーンなマナーを心がけてほしいものだ。