若い男女が頻繁に出入りする部屋

 現場のマンションは小田急線・成城学園前駅から徒歩3分、築17年の9階建て。家賃は間取りによって異なるが、月13万〜29万円と高額だ。冒頭の住人は、入居時の審査が厳しかったと語る。

「マンションの住人は近隣の飲食店店主や大手航空会社の客室乗務員など、身元がしっかりした人ばかり。年齢層は50歳前後が多いですね」

 住人たちの間では、以前から奇妙な話が出ていた。

「“若い男女が頻繁に出入りする部屋がある”“マンション裏でタバコを吸っている人がいる”という話があってね。いま思うと、この風俗店の客や従業員だったのかも」(冒頭の住人、以下同)

 渡邊容疑者の自宅を訪れると、JR・渋谷駅から徒歩10分ほどの10階建てのマンションだった。家賃は月16万円ほどで、容疑者に妻子がいたかどうかは不明。部屋のインターホンを鳴らすも、応答はまったくなかった。

 次に川路容疑者の自宅へ。新宿駅から徒歩20数分、築14年、5階建てマンション。間取りは1Kで、家賃は月9万円ほどだった。

 同マンションの住人を取材するも誰一人として川路容疑者のことを知らなかったが、近所の飲食店店主が彼女をかすかに覚えていた。

「歩いている姿をよく見かけましたよ。スラリとした美人さんでね」

 従業員で唯一の逮捕となった川路容疑者。今ごろ、自らの“行為”を後悔していることだろう─。