ひと夏の恋で、スラッと背の高い美男子をゲットしたアナタ! 「カレはモテすぎて心配なの」なんてノロケている場合じゃありません。なぜかイケメンばかりを襲う「気胸」という病気に複数の有名タレントが悩まされているんです。この病気に詳しい横浜市立みなと赤十字病院の河﨑勉医師に聞いてみると――。

 月9ドラマ『ようこそ、わが家へ』で好演した嵐の相葉雅紀クンや、モテ男の誉れも高い佐藤健クン。フリーアナウンサーの青木裕子との間に第2子が誕生したばかりのナイナイ・矢部浩之さんや、昨年、緊急手術を受けた『BUMP OF CHICKEN』の藤原基央さんなどなど─。

 今が旬のイケてる人気者ばかりを狙い撃ちしているかのような病気がある。それこそが、気胸という肺の病気だ。

「気胸とは、なんらかの原因で胸腔という肺が収まっている空間に空気がたまり、その圧力で肺の一部がさまざまな程度に押しつぶされる病気です。若く、長身で細身の男性に発症する場合が多くみられます」

 こう語るのは、横浜市立みなと赤十字病院の呼吸器内科部長・河﨑勉医師だ。長身細身の若い男性に多く起こることから、しばしば『イケメン病』とも呼ばれているようである。

 肺は小さな風船が集まったような臓器で、スポンジのように柔らかい。胸膜という膜に包まれていて、胸郭という胸を取り巻く骨格の中に収まっているが、肺の内部にブラという空気が入った袋(囊胞)ができたり、あるいは胸膜にブレブという、これまた異常な空気の袋ができることがある。

「このブラやブレブがなんらかのはずみで破れてしまうと、中の空気が胸腔という空間にたまり、肺を押しつぶしてしまいます。こうして起こるのが、気胸という病気なのです」

 発症の85%が40歳以下の男性で、もっとも起こりやすいのが15~25歳だというから、気胸はほぼ"若い男性の病気"ということができそうだ。

 では、その症状とは─?