「月曜日」は、どれほど危険なのか。まずは具体例を紹介しましょう。

ストレスが働き盛りの世代の心臓を直撃

【1】「心筋梗塞」は、月曜日がいちばん多い

 ある医療機関で心筋梗塞の発症日時を過去10年間分調べたところ、働いている世代の人が発症した曜日は、仕事始めの「月曜日」が最も多いことがわかっています。

 休み明けの月曜日、「仕事に向かうストレス」が、働き盛りの世代の心臓を直撃するのだと考えられます。

【2】「自殺」も、月曜日がいちばん多い

 日本人の死亡原因は全体で見れば、がんが第1位ですが、働き盛りの男性20~44歳までに限ってみると死因の第1位は自殺です。

 特に男性の場合は、月曜日は「自殺リスク」がはっきりと高くなる傾向にあることがわかっています。

 また、1日の中で自殺しやすい時間帯を見ると、ピークは午前5~6時です。

 つまり、自殺に関しても「月曜日の朝」は最も危険な時間帯なのです。

【3】「人工透析・血液透析の人」も、月曜日に要注意

 透析は1日おきに行うのが理想なのですが、平日の月・水・金というように、曜日ごとで決められることが多くあります。

 しかしそうなると、土・日は人工透析を受けることができません。2日間透析ができないので、月曜日には水分やカリウムや尿毒素などが体内にたまった状態になります。

 そのため月曜日には、患者さんの体に大きな負担がかかり、透析患者の死亡率も月曜日がいちばん高いことがわかっています。