やらなければとわかっていても、だらだら、ぐずぐず、やる気が出ない。こんなことではいけないとやり始めても、すぐに飽きてしまって続かない。でも集中力がないのは、性格の問題ではなく、集中する「コツ」を知らないだけ。ぐうたらな自分にサヨナラし、てきぱき行動する「デキ女」に変身する方法があるのです。

 

STEP1=集中できる環境をつくる。ライバル行動を封じ込めよう

「誰でも集中力はあるのですよ。ただそれが発揮できないだけ」というのは行動習慣コンサルタントの冨山真由先生。自分がこうしようと思っていても、その行動がとれないのは、あるいは長く続かないのは、行動科学でいう「ライバル行動」のほうを選んでしまうから。例えば、掃除をしようと思っても、テレビを見続けてしまったりという、ライバル行動が邪魔をするわけ。

「こうしようと決めたら、その作業に必要なもの以外はできるだけ目に入らないようにします。特にスマホやテレビのリモコンは隠してしまい、気が散らないような環境設定を行うことで、集中力は変わってきます」(冨山先生)

 お菓子なども目につかない棚の上のほうに隠します。こうして、これなら集中できるという環境を整えます。

 子どもは目に入ったものにすぐに興味を奪われて、気持ちがあっちに行ったりこっちに行ったりしますが、主婦の目線はちょっと子どもに似ていて、とても「気が多い」のだそう。

「だからこそ、集中の妨げになりそうなものを排除するのです」(冨山先生)

 そうやって、準備が整ったら脳の集中スイッチをONにします。これだけで、いつもよりもずっと家事がはかどるはず。

<<環境づくりのポイント>>

【1】スマホは引き出しへ。リモコンの位置も変える

 前述の通り、作業に熱中するには、必要なもの以外は目の届くところに置かないようにする。「今」「目の前」の「やらねばならないこと」だけに向き合うのが集中するコツ。

【2】まわりを片づけて、徐々に気持ちを高める

 作業に向かったとたんに一気に集中しても、実は長続きしないのです。交感神経を活発にして、アドレナリンを出しまくってガンガン頑張ると、脳はすぐに疲れてしまう。集中したいときこそ、副交感神経を優位にして、ゆるゆると始めましょう。机の上など片づけながら徐々に気持ちを集中させると、すぐにイヤにならずに長続きします。

【3】集中したいときは「よし!」と声をかける

 このひと言で脳は「さあ、やるんだ」と思い込み集中のスイッチがONに。脳って案外、ノリがいいのです。始める前に「よし!」、作業がのってきたら「よし!」、もうちょっと頑張るときにも「よし!」。ガッツポーズしながら繰り返すことで、脳をその気にさせましょう。

【4】集中できる自分だけの場所を決めておく

 資格を取るために勉強しようとか、ちょっと難しい書類に目を通そうというときは、場所を変える。くつろいでいたリビングやキッチンとは違う場所に移動して、強制的に気持ちの切り替えを行うこと。いつもの自分のイスではなく、夫が座っているイスへ「ちょい移動」でもOK。集中する場所を決めましょう。

【5】行動開始の時間を決めてアラームで動く

 さして見たくもないのにテレビの前から動けないってことあるのでは。職場では「〇〇さん、これをして」などと指示が出ますが、主婦は動かなくても誰からも文句を言われず、自由気まま。そこでキッチンタイマーを使って、「洗濯の時間だよ」「掃除をしよう」とピッピッの音を動くきっかけに。

【6】次の予定を入れて否応なくやり遂げる

 友達との食事やお茶会など、できれば楽しい予定がいいですね。何時の映画を見に行くというのもいい。こうして何が何でも終わらせなければならない状況をつくってしまう。そのときは必ず時間を守ること。