STEP4=本番で失敗しないために

 パートの面接、会合で意見を発表するといった、ここ一番の緊張シーンはスマートに乗り切りたいもの。ところが「人間はネガティブな気持ちのほうに強く影響を受けやすく、なかなか本来の力を発揮できません」と冨山先生。ここぞというときアガってしまって失敗したとしても、あなたが悪いのではなく当たり前のこと。もし不安が先行しそうになったら、「私ならできる」と強く思うことで、脳ができる方向に動きだします。

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【19】本番に臨むときは鏡の前で笑顔になる

 緊張すると顔はこわばり声も出にくくなります。そんな自分に気づくと、脳はさらに緊張を高めて悪循環に。そんなときこそ無理してでも、笑顔になる。鏡に向かって、口角を上げて笑い顔になれば、たとえ偽物のつくり笑いでも、脳は楽しいんだと思い込んで緊張を解きます。

【20】視覚からリラックスを呼び込む

「緊張したらどうしよう」「アガったらどうしよう」と考えていると、脳はますます緊張し、混乱します。脳で考えるのではなく、可愛い子どもやペットの写真など、視覚によって、気持ちを落ち着かせリラックスするほうが効果的。

【21】身体の準備も自信につながります

「明日は頑張ろう」という日の夜は、お肌のお手入れも怠らないで。美容液をたっぷり塗ってパックなどをするのもいい。本番に向けて、自分の身体も整える。女性は外見が気持ちを左右するので、きれいでいれば自信がわいて本番でもしっかりと集中できるのだから。

【22】「私はできる」とエールを送る

 脳は考えたことを実現する方向に動きます。「できないかも」と思えば本当にできないし「私にはできる」と思えば本当にできる。だから大事な仕事や発表会、会合などに向かうときにマイナスな考えを抱けば、それだけで自分の足を引っ張ることに。「自分はできる」と自分自身にエールを送ろう。

<教えてくれた人>
冨山真由先生
とみやま・まゆ 一般社団法人行動科学マネジメント研究所コンサルタント。株式会社ウィルPMインターナショナル行動科学マネジメント公認チーフインストラクター、行動習慣コンサルタントR、行動定着コーチR。日本では数少ない女性の行動科学マネジメント公認インストラクターとして、セルフマネジメント研修を年に120回以上行っている。著書に『今すぐ!集中力をつくる技術』(祥伝社刊 1300円+税)。