身体の小さな不調にも要注意

病気のサイン:まぶたが下がってくる  2.『脳動脈瘤』

 まぶたが下がってきたのは、年齢のせいかと思ったら、実は命にかかわるかも……。

まぶたが下がって目があけにくくなったら、脳動脈瘤(りゅう)が原因かもしれません

 脳動脈瘤とは、血流が滞ってコブのようなものが脳の動脈にできること

「脳動脈瘤ができた場所によっては、視神経を圧迫してまぶたが下がってくることがあります。両方のまぶたが、ゆるやかに下がってきた場合は加齢による眼瞼下垂(がんけんかすい)かもしれませんが、突然、片方だけが急に下がるといった場合は、脳動脈瘤が疑われます

 脳動脈瘤は破裂すると大変なことに……。

「くも膜下出血という命にかかわる病気につながります。脳動脈瘤が早くに見つかれば、破裂しないようにする治療を施すことができます。早めに発見し治療することで、命の危険を避けられますので、急なまぶたの下がりには注意しましょう」

病気のサイン:二重に見える 3.『脳梗塞』

 ものが二重に見えるのは、老眼の始まりかと思ったら……。

「脳梗塞のサインということもあるので注意してください。脳の血管が詰まり、視神経を圧迫すると、かすんだり二重に見えることがあります。一過性の脳梗塞の場合、突然、視界がおかしくなっても、しばらくすると症状がおさまることがあります

 その後、本格的な発作が起こることもあるので注意が必要。そのほかの兆候には、視野が欠ける、ろれつが回らない、食べ物をこぼす、顔がゆがむなど、さまざま

症状は突然起こり、急に動けなくなる、立っていられなくなることもあります。軽い一過性でも後遺症が残るほどの重症でも、突然あらわれるのが特徴です。しかし、脳の血管の詰まりは、症状が出る前から始まっています。高血圧や脂質異常などリスクがある人は、兆候を見逃さないようにしましょう」

病気のサイン:目のまわりの黒ずみ 4.『腎臓病』

「むくみは腎機能が低下しているサインということはご存じかもしれませんが、目のまわりの色にも注意しましょう」

 徹夜をしたわけでもないのに、目のまわりがむくんで色が黒ずんでいたら要注意

目のまわりが黒ずんでいるのは、デトックスがうまくいっていないためです老廃物が排除されず血液がドロドロになり、毛細血管が見えやすい皮膚にあらわれているのです。顔全体が黒ずむこともありますが、特に目のまわりは皮膚が薄いので黒ずみが強調されます。内臓でデトックスを行う主な場所は腎臓で、目のまわりが黒ずむのはその機能がうまく働いていないということです」

 腎臓の病気は急性腎炎だけでなく、糖尿病性腎炎など背後に大きな病気が隠れていることもあるので要注意。

病気のサイン:耳たぶのシワ 5.『心筋梗塞』『脳卒中』

 ピアスやイヤリングをつけるとき、耳たぶに注目。耳たぶにシワがあると、なんと心筋梗塞や脳卒中のサインかも。

耳たぶにシワがある人は、ない人に比べて約3倍、心臓疾患で亡くなりやすいという研究結果をアメリカの大学が報告しています。日本でも同じような研究が発表され、耳たぶのシワが少ない人は、逆に心臓の病気が少ないという報告があります」

 その原因は耳たぶの構造にあるようだ。

耳たぶはやわらかくて脂肪組織が多く、毛細血管が豊富です年齢を重ねると脂肪組織が少なくなり、動脈硬化の進行が毛細血管にあらわれるため耳たぶのシワになると思われます。高齢の方の耳たぶを見るとシワシワしていますが、年齢とともに動脈硬化が進んでいるためです」

 動脈硬化は心筋梗塞や脳卒中の大きなリスクとなる。40代からチェックしておこう。

病気のサイン:味覚がおかしい 6.『糖尿病

 新型コロナウイルス感染者の意外な症状として取り上げられた味覚異常。実は糖尿病の可能性も……。

免疫力と味覚はつながっていることが、最近の研究でわかってきましたみなさんも風邪をひくと何を食べてもおいしくないという経験があるのでは?

 糖尿病患者は免疫力が低下していることから、味覚異常が症状のひとつとしてあげられている。

「味覚異常は免疫の低下だけでなく、亜鉛が足りなくなると、舌の味を感じる細胞、味蕾(みらい)細胞がうまく働かなくなることが以前からわかっています。亜鉛は免疫応答をコントロールする働きをしているといわれています」

 糖尿病はこれといった症状がなく進行していく病気。味がいつもと違うように感じたら、血糖値の検査をしてみよう。