夫の帰宅が遅くなり、下着も激変

 ここで実際にあった不倫カップルのエピソードをご紹介します。

 依頼者は、化粧品メーカーで広報として働く後藤夏菜子さん(仮名・41歳)。結婚10年目となる3歳年上の夫の不倫を疑い、岡田さんの探偵社を訪ねてきたといいます。

 夏菜子さんは、学生時代には地元のミスコンに他薦されたこともある華やかな雰囲気の持ち主です。アラフォーになった現在も、広報として表舞台に立つことも多く、日々の美容やダイエットにも余念がありません。

 そして大手飲料メーカーで管理職として勤務する夫と5年前に中古マンションを購入。二人の間に子どもはいません。

「ふたりで頑張って働いて、家のローンを返して、穏やかに年取っていくのかな……そう思っていました」

 しかし2年前、夫の行動に変化が現れました。

「帰宅が遅くなり、やたら土日の出張が増えました。これまで下着や靴下はユニクロでしか買ったことのないのに、ハイブランドのボクサーパンツに変わっているんです。お風呂にも携帯電話を持ちこむようになったし。“これは怪しい”とピンときましたね」

 2か月に及ぶ調査の末、結果はクロ。

「これは想定内でした。ただ、愛人が……“想定外”だったんです」

華やかな妻がいても“尽くす”地味女と不倫

 慎重に言葉を選ぶ夏菜子さん。愛人は、夫の学生時代の友人でした。そして詳しい報告を受けるためにMR探偵社を訪れたのですが、証拠映像に写った愛人の姿に、思わず絶句したといいます。

「愛人って、妻よりも若くてキレイで、オジサンウケのする女子って思っていたんです。それなのに夫の愛人は、髪はボサボサ、ほぼすっぴんだし、洋服もお世辞にもオシャレとは言えない。言い方は悪いですが、“どこにでもいるおばさん”と思いましたね。正直、『女として勝った』と思いました」
 
 夏菜子さんは、打ち明けます。

「でもすぐに『なんで、夫はこんなオバサンがいいの!?』と思ったら悔しくて悔しくて……。私は年中ダイエットだってしているし、メイクもオシャレも手抜きしていないのに」

 夏菜子さんの言葉は、続きます。

「思い当たるとしたらセックスレス。実は、わが家は長年ご無沙汰で……。少し前に不妊治療をしていたのですが、なかなか子どもができず、それ以来、ギクシャクしてしまって」

 前出の岡田さんは、次のように語ります。

「愛人サイドも、自分のアピールポイントを外見ではなく、“尽くすこと”と心得ているケースもよくあります。妻よりも至れり尽くせりで接して、男性に固執する愛人女性も少なくありません」

 さらに努力家でハイスペの妻を持ちながら、真逆のタイプの女性に深入りする不倫夫には、

「『妻よりも自分が上に立ちたい』と潜在的な思いを抱えている人もいます。そういう人の中には、就職、結婚、自宅の購入、昇進……そして不倫まで、まるで人生のスタンプラリーのように捉える向きも。あからさまに言葉にこそ出さないものの、男社会ではこのような価値観は、いまだ根強く存在していると思います」(岡田さん)