事件現場となった歩道は幅が狭く、すれ違うときの余裕があまりない
事件現場となった歩道は幅が狭く、すれ違うときの余裕があまりない
【写真】ママだけを狙う卑劣なエルボー男のナルシスト写真

 憤まんやるかたないこの女性は、自転車に乗せていた小学校入学前の娘に向かって、

ママはすごいムカついているから追いかけてもいい?」

 と尋ねたところ、

「やだ。ダメ〜」

 と怖がったため追跡を諦めた。

噂になっていた「エルボーしてくるヤバいやつ」

 逮捕前から、ママ友グループで「ママチャリを狙ってエルボーしてくるヤバいやつがいるから気をつけて」と情報共有していたという。

 同区に隣接する練馬区の女性は、《3月にウチもおんなじ被害がありました》とSNSに投稿。

《子ども乗せてるときに黒上下の男が近づいてきてエルボーされた。捕まってよかった》

 などと綴っている。

 人通りの少ない路上で端を走っていたのに男のほうから近づいてきてエルボーを食らい、驚きと恐怖でしばらく何もできなかったという。

 捜査当局は余罪の可能性も視野に入れ、慎重に調べている。

 道路交通法上、自転車は軽車両に位置付けられる。車道と歩道の区別があるところは車道通行が原則となるが、普通自転車歩道通行可を示す道路標識があったり、車道の通行が危険な場合などは歩行者優先で歩道を走ることができる。

 また大人の2人乗りは禁じられているものの、大人が小学校入学前の幼児を同乗させる場合、安全基準を満たした構造などを条件に2人まで乗せることができる。

 この事件は交通法規やマナー云々とは別次元の暴力行為だが、取材を進める中、こうしたルールを踏まえず自転車にやたら敵意をむき出しにするケースが複数発生していることがわかった。

 例えば、歩道を自転車で通行していただけで「車道を走れよ!」などと怒られた人が何人かいる。怒鳴られて驚き、自転車から降りて押して歩いた高齢女性も。年齢などからみて容疑者とは別の人物とみられるが、狭い歩道でイライラしたのだろうか。

 もちろん自転車のマナーが悪かったケースもあるかもしれないが、“交通弱者”である歩行者の立場をいいことに八つ当たりしているような印象を受けた。現場近くでは、車道を自転車で走っていた高齢者が大型車の張り出したミラーに頭を弾かれる事故も起きているという。

 さて、塩塚容疑者とはいかなる人物なのか。