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ー 全員が“村上春樹”作品を手に
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ー 「特別な偶然を演出」

 落ち着いた雰囲気の喫茶店。そこに単行本を抱えた女性が訪れる。店内では別の女性が同じように単行本を手に読書にふけっている。カウンターでは、少女がまた同じように読書──。9月11日より放映されている衣料品大手『ユニクロ』のCMである。

「主演は'21年よりユニクロの『Life Wear』というカテゴリーのスペシャルアンバサダーを務める綾瀬はるかさん。共演は'23年5月に引退したばかりの元卓球選手の石川佳純さん。そのほかに松下洸平さんも客の1人で出演と、豪華な面々がキャスティングされています」(広告代理店関係者)

全員が“村上春樹”作品を手に

 9月末時点、このCMはYouTubeで約700万回再生と非常に多くの人に視聴されている。そこには注目される理由があるそうで。

「綾瀬さんが来店するところからCMが始まり、喫茶店の先客として読書している石川さん、カウンターにも読書している少女がいるのですが、店内で読書している全員が“村上春樹”作品を読んでいるんですよね(笑)」(前出・広告代理店関係者)

 綾瀬は『海辺のカフカ』、石川も『海辺のカフカ』、少女は『街とその不確かな壁』と、みな村上作品を読んでいるという稀有な状況だ。そのため一部SNS上では以下のような声が上がっている。

《なんで村上春樹ばっかなの?#UNIQLO》

《ユニクロのCM、カフェの客が全員村上春樹読んでたのが気持ち悪い》

《村上春樹読んでる人しかいないカフェは気づいた瞬間退店するw》