さらに、上手な銘柄選びには、主婦目線が役立つという。

主婦は流行りものが好き。口コミで耳にするヒット商品から、メーカーは上場しているか、優待は何かを連想して調べればいいんです。昨年大ヒットした『ヤクルト1000』からヤクルトの価上昇をいち早く予想できたのも主婦目線からですね」

銘柄選びで最も重要なのは“配当利回り”

 長期保有の場合、購入時より価が下がることもあるが、売らずに待てば優待や配当金をもらいつつ、価の回復や値上がりを期待できる。

「焦らず耐えることが大事。と長く楽しく付き合って、賢く資産を増やしましょう!」

1・株主優待でおトクを狙う!

 企業が主に対し、自社商品や各種サービスを贈る主優待の制度。金券、食事券、カタログギフトなどサービス内容は幅広い。

「ポイントは自分の生活に密接に関係した優待銘柄を選ぶこと。私は優待銘柄として人気のスーパーのイオンに飛びついたものの、家の近くにイオンの店舗がなかったため、おトクとならず失敗したことが。単に欲しいという思いだけでなく、使えるかどうかを十分吟味することですね」

 優待は主にはうれしい制度だが、近年、コスト負担などを理由に優待を廃止する企業も増えている。

「業績が悪化している企業は要注意。また優待内容でいえば、クオカードなどの共通金券類よりも自社商品のほうが企業の負担が少なく、廃止のリスクは低い気がします」

 りりなさんのお気に入りは上で紹介する2銘柄。

「どちらも優待はカタログギフトで、選べる商品が充実しています。何より魅力なのは、優待のおトクだけでなく、配当利回りも高いこと。“1粒で2度おいしい”銘柄を選ぶようにしています」

2・少額からでも配当金をもらう!

 企業が営業活動などで得た利益を、主に分配するお金を指す配当金。年1~2回、数に応じて還元される。例えば、100保有し、年1回、130円の配当だったら、配当金は年間3000円となる。

「銘柄選びで最も重要なのは“配当利回り”。価に対して3%以上なら高配当に該当し、“買い”といえます。ただし、高配当すぎるのは危険。価が安くなると配当金の利回りは高くなるからで、安=業績不振とも読み取れるんです」