ホイッスルはマスト非常食も入れておく

 防災ボトルを作るにあたり、普段から持ち歩いているものはあえて入れる必要はないと冨樫さん。

「いつも絆創膏(ばんそうこう)や常備薬を持ち歩いているという人は、同じアイテムを防災ボトルに入れる必要はないです。意識しないと持ち歩かない防災グッズを入れていきましょう」

 また、防災ボトルの入れ物に使うドリンクボトルには避難所に行くことになった際、中身を取り出して給水をしてもらうことができるといった利点や、プラスチックのため水害に遭ったり雨が降ってきても中身が濡れにくいなどの利点がある。

「普段から荷物が多かったり、カバンが小さいという人はボトルではなくポーチに詰めるのがおすすめ。ストレスにならずに持ち歩けることが大切です」

 マストで入れておきたいのは「ホイッスル」だ。

「家屋の倒壊や土砂崩れに巻き込まれた際に、自分の居場所を伝えるために非常に重要です。同じく、腕などに巻ける反射バンドも、救助を待つ際に救急隊の方などに見つけてもらいやすくなります」

 夜中に停電してしまった街中を歩かないといけない場面でも、反射バンドをつけておけば、車との接触事故などを防ぐことができる。

 また、意外にも役立つのが「簡易レインコート」。これも100均で購入できる。

「帰宅難民が発生して多くの人が一斉に歩く場合、雨が降っても人が多くて傘が差せない可能性が高いです。衣服が濡れてしまうと、体温が下がり体力も低下するので、そうした際に役立ちます」

「携帯用コンパクトレインコート」着用イメージ。薄いビニールでできているので耐久性がなく使い捨てだが、一時的に雨を防げる 撮影/山田智絵
「携帯用コンパクトレインコート」着用イメージ。薄いビニールでできているので耐久性がなく使い捨てだが、一時的に雨を防げる 撮影/山田智絵
【写真】手軽に携帯可能の「防災ボトル・ポーチ」、気になる中身は全て100均!