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 ママ&ババ友付き合いは悩みが尽きないもの。そこで、マナーのカリスマ先生・岩下宣子さんに、シチュエーションごとのマナーポイントを解説してもらった。ママとババ、それぞれの立場のマナーも紹介。

・幼稚園、保育園、学校

<あなたがママなら>同じ子を持つ母として相手の事情を理解

 教育の現場でトラブルになりやすいのはPTA活動。専業主婦、パート、フルタイムなど、女性が身をおく環境はさまざまに広がり、その違いからトラブルが。

「そもそも世の中に平等はありえません。専業主婦や短時間パートのママだけが役員や行事の係を務めるのは不平等に感じるかもしれません。しかし、それを悪い感情としてとらえてはいけません。できないことに目を向けて感情的になるのではなく、子を持つ母としてコミュニケーションをとるようにしましょう」(岩下さん)

 長時間勤務で働くママは、役員や係の仕事を“できません”と断言せず、休日や夜にできることを提案し、役員を引き受けているママには会うたびにお礼を言うことがマナー。

「ママ友同士、あいさつやお礼はきちんと言いましょう。しかし、仲よくなるのは自分と気が合う人だけで十分。1人だっていいんです。クラスが同じ、幼稚園バスが同じだからと一緒にいる必要はありません。ほどよく接するのが大人のやり方です」(岩下さん)

<あなたがババなら>聞き役に徹するのが〇 嫁の悪口は厳禁

「保育園や幼稚園の送り迎えでママ友と接するときは、聞き役に徹しましょう。“お熱どうだった?”と心配してあげると、愛されるババ友になれますよ」(岩下さん)

 嫁の悪口は厳禁。ついついしてしまう娘の幼いころの話も、娘のママ友関係に影響することも。

「お嫁さんの悪口を言うと、息子の印象を悪くすることにつながります。お嫁さんにどれほど助けられているかという話が無難です」(岩下さん)

 また、PTAの役員などは可能な限り手伝う姿勢を見せるのがマナー。

「娘やお嫁さんの代理で保護者会に出席したとしても、断るばかりでは印象が悪くなります。“脳の活性化のためにやらせてください”などババならではの提案を!」(岩下さん)