1)全部使い切る喜びを知る

例えば、ハンドクリーム。全部使い切る前に、新しいものを買っていませんか?

 ドキッとした人は、ほかのものも使い切らないうちに買ってしまっているはず。食材、化粧品、文房具、衣類……心当たりがあるのでは?「使い切らないうちに捨てることは、お金を捨てることと同じなんです。お金を捨てるなんて、もったいないですよね?」

 買ったからには使い切るのが鉄則。

例えば、ただのボールペンが10本あるより、いいボールペン1本を使い切ったほうが充実感がありますよね? 気に入ったものなら大事にして最後まで使い切れますし、その喜びを知った人は無駄買いをしなくなります

 また衣類は、季節ごとに予算&買うアイテムを決め、リストを作るのがオススメ。

「手持ちの服を把握したうえで、買い足すものを決めると、コーディネートに悩みません」

2)家族でお金のことを話し合う

「なかなか子どもにお金の話はしづらいかもしれませんが、してあげてほしいですね」

 “限られたお金をどう使うのか”を家族みんなでよく話し合うことは、とても大切。

「例えば、子どもは塾に行きたい。でも母親はローン返済にお金を使いたい。それぞれの優先順位が違うわけだから、話し合わないといけないですよね」

 わが家の収入や貯蓄はどのくらいあるのか? 家族が、いつ、どんなことをしたいと考えているのか? それにはいくらかかるのか? 紙に書き出してみるのもオススメ。そして、

“春期講習に行けば12万円かかるけれど、本屋で解説書や問題集を買って家でやれば8000円ですむよ。自分で頑張れる?”などと話し合うなかで、子どもに“これをするためには、いくらかかるのか”を知ってもらうことも意味があると思います」