3)やめることと続けることを決める

 “とにかく節約!”と、あらゆる出費を削ることが正解とは限らない。

「私はそれを“リバウンドコスト”と呼んでいます。例えば、美白。冬は美白しなくてもいいと思っている人も多いんですが、冬もちゃんとやらないとシミが出てきちゃう! せっかく続けてきたことをいったん中断すると、その後、やめる前の状態に戻すだけでひと苦労。継続していた場合以上に、時間も費用もかかるんです」

 やめてはいけないものの代表格は、健康診断や家のメンテナンスなど。

「健康診断のお金をケチって、乳がんが発見できなかったら嫌ですよね?」

 続けたいこと、大事なことは踏ん張って続けるのが◎。だけど、

もう自分がやりたいことではなかったり、家族も必要としていないのであれば、きっぱりやめましょう

 何をやめて、どれを続けるのか……見直してみて!

4)先取り貯金をする

 “節約して、浮いたお金を貯金”と思っても、給料日前にすっからかん……。

そんな人にオススメなのが、先取り貯金。貯金ができる人はみんなやっている、最強の貯蓄術です!

 まずは“月にいくら貯金するか”を決める。そして給与が振り込まれたら、いの一番に貯金。そして残ったお金だけでやりくりしていく……という方法。

「最初から“(生活費は)この金額しかない”と思うと、意外とそれに合わせて生活できてしまうもの。収入の10〜25%の金額から取り組むといいでしょう。上限は40%くらい。割合を増やしすぎて苦しい気持ちにならないように注意してくださいね

 先取りの方法としては、給料日に自分で貯蓄用の口座にお金を移す手もあるけれど、つい忘れがち。自動積立の金融商品などを利用して強制的にキープするのがオススメ。

5)お金の寿命を延ばす

「1960年代、日本人の平均寿命は今よりもずっと短く、男性は67歳くらいでした。だから定年後のお金の心配はしなくてもよかったんです。でも、今や“人生90年時代”。昔と同じ金銭感覚ではダメなんです。老後20年、30年を豊かに過ごすには、ただ貯めるだけでなく“お金の寿命を延ばす”ことも考えないと

 いったい、どういう意味?

「例えば1000万円あったとします。生活費として使っていけば、5年くらいでなくなってしまいます。でも、投資先を分散して運用をすれば、1000万円は増える可能性が十分あります。3%で運用できたら20年でおよそ倍になります。これがお金の寿命を延ばすということです。“投資は怖い”という人もいると思いますが、私は宝くじで億万長者を目指すよりもずっとカタイと思いますよ」