目次
Page 1
ー 約4割の高齢者は5種類の薬を服用 ー 新薬って、本当はどのくらい安全なの?
Page 2
ー 新薬は特にアレルギーに注意
Page 3
ー 結局、コロナワクチンって打ったほうがよかったの?
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ー 今年3月までで“無料”は終了
Page 5
ー ウコンのサプリは身体にいいですよね? ー 健康食品の目的と賢い利用法とは
Page 6
ー 冬の乾燥肌に保湿クリーム。どれが正解?

 年を重ねると、の量は増えがちだ。特にシニアは、一度に数種類のを飲んでいる人が多い。厚生労働省の資料によると、75歳以上の人の約4割が5種類以上のを処方されているという。だが、の問題は、飲んでいる量の多さだけではない。

約4割の高齢者は5種類の薬を服用

 世界中を騒がせた新型コロナウイルスワクチンや、5人に1人がなるともいわれている認知症のなど、新しいは次々と開発されている。つらい症状で困っている多くの人の役に立つために新は開発されるが──。

 どの程度、安全性が確かめられているか、みなさんはご存じだろうか?

 そこでの安全性と対処法について、これまで32の大学で教壇に立ち、約3万人の剤師を世に送り出してきたという剤師の鈴木素邦さんに話を聞いた。

新薬って、本当はどのくらい安全なの?

 2023年9月に厚生労働省は、アメリカで開発された認知症の新に対する製造販売を、日本で正式承認した。

「この新レカネマブは、アルツハイマー型認知症の原因となるタンパク質、アミロイドβ(ベータ)を除去する力があります」(鈴木さん、以下同)

 ただ、除去する過程で血管が脆くなり、脳の血管からわずかに出血したという副作用が1割ほどあったとアメリカでの臨床試験で報告されたという。

「このような副作用は、レカネマブのようなでは、一定数発生するものですが、本当に安全なのかどうか、心配な部分はあります」

 どのにも、画期的な作用というメリットと、少数の副作用というデメリットがある。

「特に新は、人に対して実際に使用した臨床試験のデータが少ないので、副作用がどの程度なのか、ハッキリしないことが問題なのです」

 ひとつのを開発するのには、9~16年かかるといわれている。長い時間と莫大なコストをかけることで、の効果や安全性が保たれているのだが……。

「臨床試験のデータはあくまで、限られた人数を対象にした結果で作られています。病院などの治療現場のように、年齢や性別、体質の違いや、長期間のほかの医品との併用など、さまざまな条件下で服用しているデータではないのです」

 つまり、発売から数年たっているならデータが豊富だが、新は少ないというわけだ。