結局、コロナワクチンって打ったほうがよかったの?

 2020年から感染が拡大した新型コロナウイルス。緊急対策としてワクチンがいち早く開発されたが、接種を迷う人も少なくなかった。

「開発から1年足らずで実用化されたため、しっかりと臨床試験をしているのかという疑問を持つ人もいたと思います。しかし、国の報告は、通常の治験プロセスを経ており、安全性や有効性が評価されているというものでした。

 ただ、これまでのワクチン開発は10年程度かけて行われているため、長期的に見たときに出る可能性がある副反応や、有効性などの不安は確かにあります」

 ワクチン接種が始まってから3年が過ぎ、ウイルス自体が変異していくため、ワクチンもそれに対応して変化している。副反応に関する報道や、SNSでの書き込みなどを見て警戒心を持つ人もいるようだ。

ワクチン接種後に起こったよくない症状は、『有害事象』と呼ばれています。一方、『副反応』というのは、有害事象の中でワクチン接種と因果関係が認められたものだけをいいます。

 つまり、副反応以外の有害事象はワクチンとの因果関係が認められていないのですが、これを混同している報道記事やSNSの書き込みがあるので、要注意です」

 では、副反応は、どのくらいの確率で起こっているのだろうか。

ワクチン接種後に、まれに起こる命に関わる副反応として心筋炎や心膜炎が報告されていますが、その割合よりも、ワクチン未接種での心膜炎や心筋炎が合併する割合のほうが高いです。

 そのためワクチン接種したほうがメリットがあると考えた人が多く、昨年までに、国民の約8割が1回以上接種しています」