結成以来、リーダー中居と双璧でSMAPを引っ張り支えてきた“兄貴分”。いつしかカッコいい男の代名詞となり、視聴率男と呼ばれ、何をするにも世間の注目を集める存在に。不断の努力に裏打ちされて漲る自信と実力。そんな憧れの男にも迷いや誤算はあった─
'93年、取手治役を演じてブレイクした『あすなろ白書』の現場

 裏切り者─。

 SMAP解散騒動で国民的ヒーロー木村拓哉に捺されたのは、不名誉な烙印だった。

「ダッセーと思うことはやりたくない。カッコつけマンだから、俺」

 誤解を恐れずに取材の場でも公言していた木村。メンバーの中で唯一の妻帯者であり、家族のために事務所残留を決意するのは不自然なことではない。「生意気」と言われることはあっても、嘘の嫌いな正義漢として通してきた。その素顔はどんな男なのか。

「あいつは最初からカッコよかった。レッスンを重ねたわけじゃないのに、歌も踊りも上手にこなして。生まれ持った才能を感じたよね。人前では見せないけど、陰でかなり努力してたんじゃないかな」

 SMAPのリーダー・中居正広は、出会ったころの木村をこう評していたと女性誌記者が振り返る。木村はスターになりそうなオーラのようなものをすでに放っていた、と。

「最初の印象がすごかったですね。すごいきれいだった。みんな、そのころは元気いっぱいの子どもたちでしたが、その中で木村くんだけは、さっさと色気をつくっちゃった」

 木村はどんな子ども時代を過ごしてきたのか。