複数回、財布から金を抜かれて

ある日、いつものように難波に飲みに行くと、やたらと飲ませてきたんです。私は実家暮らしで難波から距離があったので、『終電で帰るからそんな飲めない』と言っても、『私の家に泊まればいいじゃん』と。これまでも彼女のマンションには何回か遊びに行っていたし翌日は仕事も休みだったので泊まることに。お酒が入っていたのですぐに寝てしまい、翌朝自宅に帰ったのですが、帰り道財布を開くとあったはずの5000円がなくなっていたんです

 一度は勘違いだと自分を納得させたAさんだが、別の日も浅沼容疑者といるときに財布から金がなくなったことがあったという。確信に変わったのが3度目のこと。そのとき、Aさんは寝たふりをしていたという。

様子を見ていたら、私のカバンを漁っている光景を見て疑惑が確信に変わりました。気付かないふりをしてトイレに起きるふりで回避しましたが、計画性を感じて動揺が隠せませんでしたね

 自身も窃盗被害に遭ってしまったというAさんは、周りにも「浅沼といると自分の株下げるよ」と忠告されたこともあったという。それでもすぐに離れられなかった理由についてこう語る。

「出会ったときからお金を持っていることを匂わせたり、見栄を張りたい願望は感じていました。でも当時、私は精神的に落ち込んでいる状態で、学生時代の友人もそれぞれの家庭があったり仕事があったりでなかなか会えず、すぐに相談できる人が彼女しかいなかったんです。相談を親身に聞いてくれて自分のことのように涙まで流してくれたので、お金を取るのにも事情があるのかなと思い、なかなか離れる決断ができませんでした」

浅沼かんな容疑者とAさんのツーショット(Aさん提供)
浅沼かんな容疑者とAさんのツーショット(Aさん提供)
【写真】トランボリンで体を揺らす浅沼容疑者、Aさんと親しかったころの思い出ほか

 その後、仲良くなるにつれて浅沼容疑者の言動も過激に。

「地元・静岡でこんな悪さをした、自分が通ってたホストのインスタグラムを乗っ取ったなどと暴露したり、異常性を感じました。また『ここのホストクラブの前は未収(未収金・ツケのこと)だから歩きたくない』とよく言っていて、私が直接聞いた中でも10店舗以上は未収でしたね。ホストクラブで1回に使うお金は10万以上だったから、個人の借金も含めたら数百万とか相当未払いがあったと思いますよ。借用書を作らされても払わないこともあったそうです。ホスト界隈は横で結構つながっているから、自分のためにもならないのに」