スペシャルQ&A【有澤樟太郎編】

――鳥越さんには言ってないけど、感謝していることは?

有澤 食事会での先輩との接し方とか、スタッフさんとの関わり方とか、ホントにたくさんのことをトリさんから教えてもらってます。それも言葉で「こうしろ」って言うんじゃなく、「俺の背中を見ろ」って感じで身をもって示してくれるんです。『刀ミュ』で一緒にいるときも、いつもトリさんの背中を見てました。

 僕は人見知りなところがあるんですけど、いろんな人と積極的に話すようにしたいと思っていて。それもトリさんのずば抜けたコミュニケーション能力を見習いたいと思ったからだし。一緒にいるといろんなことが学べますし、存在に感謝ですね。

――鳥越さんに直してほしいところは?

有澤 トリさんに直してほしいところ……お客さんにはわからないように、芝居中に笑かしてくるところかな。僕、笑いのツボに入っちゃうと、なかなか抜けないんで(笑)。『刀ミュ』の僕の役は、自分と全く違うタイプの男らしいキャラなので、そのキャラに入ってるときにトリさんの素の感じを出されると、笑いをこらえるのがけっこうしんどかった(笑)。

 トリさんは人を笑かすことがホントに好きなんですよね。この前も『SHOW BY ROCK!!』で、高橋健介くんが女性役をやってたんですけど、舞台が終わったあとに、「俺、健介のこと好きっていう裏設定作ってんねんけど、わかった?」って言ってて(笑)。もう役作りからホント面白いんですよ。

――鳥越さんのトリセツを教えてください!

有澤 普段は芝居のことを褒められたりしても、「せやな」ってかわす感じで、照れるとかはないんですけど。お酒が入ってるときに改めてガチで褒めたりすると、ちょっとかわいく照れます。普段のトリさんじゃない、素直な感じがかわいいです(笑)。『刀ミュ』の打ち上げで、キャストみんなでそれぞれのいいところを言っていこうってなって。トリさんのことを言う番になったときに、もうわかりやすく照れてました。だから適度に褒めてあげましょう (笑)。

有澤樟太郎 撮影/森田晃博

――何フェチですか?

有澤 匂いです。街とかでもふわっとその匂いがすると振り返っちゃうのは、シャボン系の香り。多和田秀弥くんがシャボン系のすごくいい匂いの香水を使ってて、男ばっかりの舞台って楽屋とかもけっこう男臭いんですけど、『幽劇』の楽屋は快適でした(笑)。僕は香水はつけないんですけど、シャンプーとか柔軟剤にはこだわってます。シャンプー、コンディショナー、ボディソープは「ボタニスト」を使ってます。香りは大事だなと思いますね。稽古場でも、稽古着が臭かったらモチベーションが上がらないから(笑)。

――仕事や人間関係など、頑張ってもうまくいかない友人に言葉をかけるとしたら?

有澤 嫌なことがあってもけっこう溜めちゃうタイプの人っているじゃないですか、そういう人には「吐き出したほうがいいよ」って言って、僕が聞いてあげます。僕もけっこう、人に話すことで楽になったりするんで。誰かに話すことで解消されるなら、全部聞いてあげますね。昔は自分も溜めちゃう人だったんですけど、言って楽になることに気づいて、言うようになりました。

――今まで観た舞台作品で、一番印象に残っているものは?

有澤 トリさんが珍しく「観に来てくれ」って言ってきた舞台があって。下北沢の駅前劇場でやった『豪雪』という作品なんですけど。トリさんも他の役者さんも限界まで振り切ってて、みんなが全力でやったらこんなに面白くなるし、胸にくるものがあるんだなって思って。とにかくトリさんが輝きまくってました。ストーリーを説明するのは難しいんですけど、コメディーです。役者さんみんながだいたい裸で(笑)、トリさんもほぼ裸で歯を黒く塗ったりしてて(笑)。客席はどっかんどっかん笑いっぱなしでしたね。こういう熱くて楽しくて観た人の満足度が高い舞台に、いつか出てみたいなと思いました。

――取材で聞いてほしいことは?

有澤 野球について話したい(笑)。野球はやるのも見るのも好きです。でもやるほうは途中でやめちゃったからこそ、見るのも思い入れがあるんですけど。プロ野球も高校野球も見ますね。この間のドラフトも生中継を見てました。清宮(幸太郎)選手をはじめスター選手が多くて、もう、まれにみる完璧なドラフトでしたよね。僕のイチオシは田嶋(大樹)選手。ピッチャーでJR東日本からオリックスに入ったんですけど、もし清宮選手がいなかったら、たぶんすごい数の1位指名がかかってたような選手で……。こんな感じで野球の話になると止まらなくなっちゃうんです(笑)。

<プロフィール>
とりごえ・ゆうき◎1991年3月31日、大阪府出身。’10年舞台『イナズマイレブン』で初舞台。以降、幅広いジャンルの舞台で活躍。今後は、舞台『文豪ストレイドッグス』(横浜公演:12月22日~24日KAAT 神奈川芸術劇場(ホール)/大阪公演:2018年1月12日~13日森ノ宮ピロティホール/東京公演:2018年1月31日~2月4日AiiA 2.5 Theater Tokyo)主演。

ありさわ・しょうたろう◎1995年9月28日、兵庫県出身。’15年ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』で本格デビュー。ミュージカル『刀剣乱舞~幕末天浪傳~』の和泉守兼定役で人気急上昇。今後は、舞台『クジラの子らは砂上に歌う』(東京公演:’18年1月25日~28日AiiA 2.5 Theater Tokyo/大阪公演:2月2日~4日サンケイホールブリーゼ)に出演。12月17日『別冊月刊 有澤樟太郎』発売。

(取材・文/井ノ口裕子 撮影/森田晃博 ヘアメイク/白石真弓)