いよいよ消費税10%! 家計は苦しくなる一方で、怒り心頭だけど、これを機にいままでの収支を本気で見直してみれば…… アララ?けっこう損してたかも……。

 この大嵐を乗り切るには、やっぱり〈節約&家計管理〉が大事です!

実は“節約の非常識”

「コツコツと節約を頑張っているつもりなのに、なぜか思いどおりにお金が貯まっていかない……」

 そう思っている人は気づかないうちに“ムダなお金を払っている”可能性大。

「世の中はどんどん変わっていくのに、いままでどおりの習慣を続けていたら払わなくてもよいお金を使ってしまうかも。お金の悪い習慣は、早めに改めるべきです!」

 そう指南するのは、経済ジャーナリストの荻原博子さん。いわく、“節約の常識”と思って頑張っていた習慣が実は“節約の非常識”であり、お金が出ていく悪習のひとつになっていることもあるとか。 

荻原博子のマルバツ節約診断
荻原博子のマルバツ節約診断

 また、“お金のこと=人間関係も含めた家族のこと”という観点を見過ごしてはいけないと指摘する。いくら妻だけが節約を行っていても、家族が同じように遂行しないと効果薄。

 というのは、もちろんのこと、節約努力をしている妻が、節約に協力的でない夫にイライラ……という関係性が“損する家庭”の典型になるのだそう。

「特に、将来(老後)のお金については、夫婦で同じ方向を向くようにしておかないと、残念な老後になってしまいます。冷静にお金や将来の話ができる関係は家計にプラスと心得ましょう。

 現在の月々の収入と支出に加え、貯金や保険などのプラス資産と住宅ローンなどのマイナス資産の現状をお互いがしっかりと把握して。“家計のここを見直そう”などを普段から話し合い、お金に対する共通認識を持つことが大事です」

 増税で家計がますます苦しくなる今だからこそ、家族の団結を大切に。お金の正しい習慣を身につけ、“損しない生活”を送りましょう!