人気長寿バラエティ『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)の局長が、11月末の放送から(関西地方)、現在の2代目局長・西田敏行から、松本人志に交代することが発表された。

気になる“感動ネタ”の反応

 1988年から30年以上にわたり放送され、関西地区では現在も高い視聴率をほこる番組の局長交代は、大きな話題となった。

「歴史も長く、番組カラーが強い長寿番組に、自身の笑いのカラーが強い松本さんが就任することで、どんな雰囲気に変わるのか、まったく読めませんね」

 と、あるテレビ誌記者は言う。

「とはいえ、初代局長の上岡龍太郎さんから西田敏行さんに交代するときも、相当なハレーションが起こりました。探偵の調査VTRを見てからの上岡さんのシャープなコメントまでが、ひとつの『依頼』として完結されていましたから。しかし、西田局長に代わり、フタを開けてみると、とても素敵な雰囲気の探偵局になり、特に感動ネタでのVTR明けにしょっちゅう号泣している姿は、すっかり番組の名物になりました」

 西田局長の、その号泣シーンが見られなくなるのは、番組ファンにとって寂しいポイントであるという。しかし松本にも、表現豊かな部分があると、前出の記者は続ける。

「浜田雅功さんと槇原敬之さんが歌った『チキンライス』という曲があるのですが、作詞は松本さんが担当しました。その詩の内容や『トカゲのおっさん』というコントもそうですが、泣きや哀愁の世界を秀逸に表現することも得意な方なんです。感動ネタにも西田さんとはまた違う反応を見せてくれるのではないでしょうか。いずれにせよ、松本さんに代わることで、新たな雰囲気、新たな番組名物が生まれることを期待したいですね」