歌手の槇原敬之が2020年2月13日、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された。容疑は'18年3月に、自宅マンションで覚せい剤と危険薬物を所持していた、というものだ。'99年8月にも同じ容疑で逮捕され、懲役1年6か月、執行猶予3年の判決を受けており、今回は2度目の逮捕

 昨年10月からデビュー30周年イヤーをスタートし、3月4日にはこれまで提供した楽曲をセルフカバーしたアルバムをリリース予定で、秋からは全国ツアーも控えている状況での逮捕に、関係者も動揺を隠せない。

A氏から槇原敬之への“復讐”が果たされた?

 2度の逮捕で注目されているのが、‘18年まで槇原容疑者の個人事務所の社長で、同棲相手だったA氏の存在だ。

「A氏は‘99年に槇原容疑者と一緒に逮捕され、それによって2人の関係も明らかになりました。当時、A氏が新宿のパブで働いているということで新宿2丁目界隈にはマスコミが押しかけ、なかにはA氏の実家まで割り出すところもありました。法廷でA氏は、“槇原さんとはもう会わない”と明言し、槇原容疑者も“もう連絡はとらない”と訣別したのに、その翌年には同棲生活をスタートさせていました」(スポーツ紙記者)

 その後、A氏は‘06年から槇原容疑者の個人事務所の代表に就任。‘18年3月に覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されるまで、関係は続いていたという。

「A氏は逮捕される直前に、槇原容疑者から事務所代表を解任されました。警察が訪れた際、槇原容疑者は部屋におらず、逮捕を免(まぬが)れましたが、調べのなかでA氏が薬物の一部について、“それはマッキーのもの”“違法薬物を槇原に渡したことがある”などと供述したことが、今回の逮捕につながったと言われています。ただ、どうやらそのころには2人は破局を迎えていて、それも槇原容疑者が一方的に別れを告げたそうです」(同前・スポーツ紙記者)

 一部では「槇原容疑者に新恋人ができ、20年以上の関係を一方的に切られた。その“裏切り”に対するA氏の復讐」(テレビ局関係者)という見方もあるという。

逮捕後に行われた簡易尿検査でも、槇原容疑者は違法薬物の陽性反応が出ませんでした。警視庁組織犯罪対策5課は、違法薬物の使用について引き続き調べていますが、“僕は長い間、薬をやっていません”“検査をしても反応は出ないと思います”と供述しているようです。A氏の証言のみで逮捕に踏み切ったわけではないと思いますが……」(同)

 蜜月時代には、2人で飼っていたフレンチブルドッグを連れて仲よく散歩し、笑顔で向き合いながらカフェを楽しむ姿が目撃されていたという。

「最初の逮捕のときもコンサートは中止、CDも回収となり、損害額は数十億円にのぼったと言われました。今回は当時に比べれば金額的な損害は少ないとはいえ、“20年間も再犯しなかったのに”という失望感と、“あんなにたくさんの名曲を生み出したのに……”という無念さが、ファンの間に流れています」(女性誌記者)

(取材・文/小窪誠子)