最近よく聞く、「SDGs」という言葉の意味と背景

【Q】最近よく聞く「エスディージーズ」ってひと言でいうと何?
【A】世界中のみんなが幸せになれる未来を目指す活動のこと。


「エスディージーズ(SDGs)」は「Sustainable Development Goals」の頭文字をとったもので、日本語では「持続可能な開発目標」。表現が難しいが、分解するとわかりやすい。まず、「持続可能」はわかりやすくいえば「これからずっと」という意味だ。「開発」は「発展していくこと」、「目標」は「目指すこと」という意味。

 要するに、全世界の人々が発展し続けていける、つまり幸せになれる社会をつくろうという活動のことなのだ。

 SDGsに詳しい金沢工業大学SDGs推進センター長の平本督太郎先生によると「実は今の私たちの生活は、地球が1日に生み出す資源の2・8倍もの量を消費している計算になります。このままでは子どもや孫の分の資源まで使い切ることになる。そこで、よい未来と悪い未来の分岐点と考えられている2030年までに、社会全体で根本から変えていこうと2015年にできたのがSDGsという目標なんです」とのこと。

 私たちの生活の中でいうと、例えば、生ごみを家のコンポストで分解しそれを肥料として家庭菜園に再活用することなどがSDGsの活動だ。

「無理のない範囲で少しずつ、あくまでも楽しみながら取り組むことがSDGsを継続していく秘訣です。また、世界中の人を幸せにするためには、1人でも多くの人に主体的に参加してもらうことも大切。世界を変えるのは、1人の百歩よりも百人の一歩からなのです」(平本先生)