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ー インタビューに応じられるなら会見を開け

 

 お笑いコンビ・TKO木本武宏(51)。7億円投資トラブルでメディアの渦中の人物になった。「芸能生活でこんなに取り上げられたことはないのに、皮肉なものですね」と放送作家はバッサリ切り捨てる。

 そんな木本の対応が、メディアを逆撫でしているという。

インタビューに応じられるなら会見を開け

 情報番組デスクは、こうあきれ果てる。

「松竹芸能を退所した後、個人事務所を立ち上げ、そこが窓口になっている。当初、全容がつかめない、という一点張りで逃げ口上でしたが、近日中には会見を開いて説明しますから、と方向転換したため、新聞さんも我々も、連絡を待っていたんです。そんな矢先にあれですからね」

 会見を開くものと思っていたメディアに対し、木本が示した答えは『女性セブン』への5時間にも及ぶ単独インタビューだった。

「スポーツ紙の記者も、あれはないな、と厳しい口調で怒っていましたね。雑誌のインタビューに応じられるなら会見を開くべきでしょう。問題が起きたとき、会見より先に単独インタビューを受けて散々な目にあった前例として、アンジャッシュの渡部建がいました。ただ彼の場合は、最初に報じた『週刊文春』に答えましたので、まだ理解もできますが、今回の木本の場合は違う。例え、旧知の記者やライターがいたとしても、騒ぎの重大さを考えれば、会見で包み隠さず話す、というやり方がフェアですし、好感をもたれますよ」(前出・情報番組デスク)

 数日後、木本サイドはメディアに対し、トラブルの経緯とお詫びを文書で発表したのだが、

「何でもかんでもコロナのせいにするのはいかがなものか」

 とスポーツ紙記者は、さらなる対応のまずさを指摘する。

「会見を開くにも、松竹芸能を退所しているためスタッフ人員がいない、と言い訳していますが、PR会社を頼めば一発で仕切ってくれますよ。ジャニーズ事務所を退所した手越祐也は、退所直後の大人数の会見をさばけたわけですからね。

 さらにおかしいのは『コロナ感染症対策からもすぐには行えない状況です』と逃げていることです。コロナのことは、今に始まったことじゃないでしょ! コロナを言い訳にするのなら、メディアが個別に問い合わせたときに、近日会見を開きます、なんて答えなければよかった。対応があまりにもお粗末ですよ」

 木本が発表したその文書の最後は、〈女性セブンにて単独インタビューにお答えさせていただいたのが今話せる全てです〉と締めくくられている。

 一媒体にスクープインタビュー扱いにされたことだけで、木本のトラブルを取材していた記者はそれぞれに恥をかかされ、「なんでセブンだけなんだ」とデスクに叱責された記者もいる。

 いい加減コロナ禍を言い訳にせず、新たな被害者を出さないためにも会見を開くことが、木本が今すぐやるべきことである。

〈取材・文/薮入うらら〉