「給食の量が減った」保護者から悲鳴も
「“ファミチキ給食”について報じたニュース記事でもこの写真が多く使われていたため、あまりの質素さに驚く人が多かったようですね。しかし、この写真はあくまでファミマがイメージ写真として提供したものです。実際の“ファミチキ給食”はもうちょっと豪華になるのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)
普段の給食献立を狭山市の公式サイトで確認すると、例えば12月12日は、小学校なら「牛乳、ごはん、やさいわん、たらのゆずしおこうじやき、きりぼしだいこんのごもくに」というラインナップ。中学校では「牛乳、きつねごはん、沢煮椀、ポテトコロッケ、大根のピリ辛漬け」と、それなりのメニューの数が並んでいる。

埼玉県狭山市内の公立小中学校23校の給食に提供される予定の『ファミチキ』(ファミリーマート公式サイトより、画像はイメージで実際に提供されるメニューとは異なるとのこと)
とはいえ、ここ数年で《給食の量が減った》《昔とは全然違う》という声がSNSを中心に多く見られるようになったのも事実だ。実際に、2023年10月18日の『週刊女性PRIME』では、まるで食べかけのような少なさの給食画像をXに投稿したユーザーを取材。《妻が行った小学生の子どもの給食参観で撮った写真です。低学年とはいえ、これでは足りなすぎる》との証言を報じている。
「近年の物価の上昇が、学校給食にも影響を及ぼしているようです。現在の給食費の範囲で提供できるメニューが少なくなっており、愛知県の日進市では来年4月から給食費を値上げする方針も定めています。今年10月22日の『朝日新聞デジタル』の取材では、同市の給食センターが《給食の質、量を維持するために値上げはやむを得ない》とも説明していました」(全国紙社会部記者)
多くの課題が残る給食問題。自治体によっては給食費の無償化も進んでいるが、果たして今後どのような展開を見せるのだろうか。