「圭太って、本当にまっすぐな人間なんですよ。それは漆に対しても、好きな人に対しても同じなんです」

s-20150707 yamazakikento tate (1)

 今までの朝ドラにはないくらいの"恋愛モード"で盛り上がっている『まれ』。視聴者が毎回、ハラハラしながら見守っているのが、希(土屋太鳳)と大輔(柳楽優弥)、圭太の三角関係の行方――。そこで圭太を演じる山崎賢人に、恋の"真相"を直撃! 作中でも"イケメン"と言われている彼は何を語る!?

「不器用なんですよ。希もそうですけど、自分たちの思いが恋愛感情なのか、仲間として応援したい気持ちなのかがわからないんですよね。そんな感情を持ちながら言いたいことを伝えようとすると、不器用だから言い合いになって」

 でも、一子(清水富美加)に"(圭太は)つまらない"と言われたとき、希に"圭太のいいところはつまらないところだ!"と励まされれば、普通は恋愛感情に気がつくと思うけど……。

「展示会のシーンですよね。一子の、あのひと言で(圭太は)かなりネガティブになるんですよ(笑い)。でも、希の職場での働きっぷりや、一緒に作業をしていく中で励まされていきながら"やっぱり希が好きなんだ"と気がついていくと思うんですよね」

 ところで、ライバルの大輔を演じている柳楽くんは、"大輔はすごく優しいので、ぜひ応援してほしい"なんて言っていたけど?

「大輔って本当に優しいんです。圭太より全然大人ですし。女性スタッフにも圭太はダメだって言われて(笑い)。でも、漆塗りに対するまっすぐな思い、職人として一人前になりたいという夢が彼の中心にしっかりあることが圭太の魅力だと思うし、男としてもカッコいいと僕は思っています」

 圭太を演じていて自分と重ねる部分はある?

「僕も役者をやっていく中で、ひとつひとつの作品に地道にコツコツやってきたものが、将来いい役者になる積み重ねになると思っていますし、心情としては理解できます。共演している同世代の6人も意識が高いし、このドラマでの経験を糧に"やってやろう"という気持ちが上がっています。不器用な圭太ですけど、応援をよろしくお願いします(笑い)」


撮影/佐藤靖彦