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ー 世間が感じた昨年からの“違和感”

 

 5月20日、歌手の橋幸夫が2024年12月にアルツハイマー型認知症(中等度)と診断されていたと所属事務所の社長が会見で明らかにした。

 会見では、橋が昨年の夏ごろから同じ発言を繰り返すなどの症状が現れたほか、ステージ上で歌詞を忘れるなどの症状を見せ始めた。2022年には軽度のアルツハイマー型認知症と診断されていたが、それが中程度に進行したようだ。

世間が感じた昨年からの“違和感”

 橋は2021年10月に以前のように声が出せなくなったため歌手活動からの引退を公表。しかし、ファンからの強い要望を受け、昨年2月に歌手活動復帰を宣言。生涯歌い続ける覚悟を見せていた。

 認知症は橋にも伝えられたが、本人としては歌手活動を続けたい意向を強く持っているという。実は、ネット上では橋の異変を感じ取っていた声も少なくないのだ。

《去年の10月に出演されてた爆笑問題の日曜サンデーで同じエピソードを5回くらい話されていて違和感がありましたがご病気だったんですね》
《橋幸夫が、先週の『爆笑問題の日曜サンデー』で、同じ事(話題)を二回目繰り返そうとしたときは、久しぶりにこちらも緊張した》
《橋幸夫さん、去年日曜サンデーの赤坂応接間にゲストで来た時、話がループしてる箇所があって、おや?と思った人も多かったと思う》

 2024年10月6日放送のラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)で、すでに同じ話を繰り返す症状が現れていたようだ。

「当時の放送中、橋さんが話を繰り返すなどの場面がありましたが、終始爆笑問題の2人が優しく対応するなどして無事に終了しました。当時からその異変を感じ取る声は聞こえていたので、認知症と公表されたことである意味世間の不安は拭えたかもしれませんね」(芸能プロ関係者)

 それでも、橋の今後についてネット上では“生涯現役歌手”を望む声が多い。

《橋さん、歌えるのなら歌い続けてください。ご自身の為にどうか歌い続けてください》
《歌声が健在でご本人が意欲あるなら、歌詞カード見ながら歌っても良いと思う。出来る範囲で社会と繋がり続ける、橋さんが新しいモデルになるかもしれない》
《親が認知症だったけど、生活環境が変わってしまうと一気に進んでしまう気がする。歌を歌う、お客さまの前に立つ、という思いを持つのは大事なことだと思うよ》

 こうした声が聞かれる理由を前出の芸能プロ関係者が語る。

「認知症は加齢とともに誰しもがかかるリスクがあるものです。橋さんが認知症と向き合いながら歌手活動を続ければ、多くの人にとって励みとなるでしょう。なにより本人の“歌い続けたい”という意向は尊重されるべきです」

 82歳の“現役歌手”、橋幸夫の今後の活躍に期待したい。