「なぜ女性側ばかり叩かれるの?」──。
前橋市の小川晶市長をめぐる報道は、連日大きな注目を集めている。市長と親密関係にあったとされる男性職員に関する報道が出た9月24日の臨時記者会見以降、市には抗議や苦情の電話が殺到し、市は異例の「市長報道専用電話」を設置する事態となった。いまだ市長への批判は収まらず、市政運営への影響も懸念されている。
小川前橋市長の“相手男性”
しかし、批判の矛先は市長だけではない。SNSやネット掲示板上では、相手男性とされる職員の実名や顔写真が拡散され、男性自身の行動や倫理観を問題視する声が目立つ。

《市長だけが悪者扱いされるのは不自然》
《女性政治家だから“叩きやすい”のか》
《家庭を壊すリスクを知りながら近づいたのは誰なのか》
公務を担う立場にありながら市長との私的な関係を持ち、市政の信用を損なったことへの責任は指摘されてしかるべきだろう。
市は当該職員について降格処分の有無などの詳細を公表していないが、人事異動については否定していない。処遇が公にされず不透明なままという状況は、市民やネットユーザーの不信感を増幅させている。
「女性議員や政治家のスキャンダル報道は、歴史的に厳しいバッシングを受けやすい。相手男性が誰なのかという話題はSNSに溢れているのに、実名報道や処分は明らかになっていない。市長だけが責められる構図に違和感を覚える人がいてもおかしくない」(全国紙政治担当記者)
市長だけが責任を問われる状況が続けば、炎上は収まらない可能性が高い。
ネット上では「片方だけ吊るし上げて幕引きにするのは許されない」といった声もあり、双方の責任や公的立場に対する議論が求められている。今後、市長や行政がどのような対応を取るかによって、批判の焦点や市民の反応も変化する可能性がある。
透明な情報公開が求められる中で、片方だけを責める構図ではなく、事実に基づく冷静な議論が必要とされている。