
漫画家・イラストレーターの江口寿史氏による写真の無断利用が批判を浴びている。江口氏は、ルミネ荻窪のイベント『中央線文化祭』の告知用ポスターのイラストについて、「インスタに流れてきた完璧に綺麗な横顔を元に描いた」と自身のXで投稿した。
イラストレーターの江口寿史氏のトレパク疑惑
写真に写っていた女性に無許可でトレースし、商用利用したことが《肖像権の侵害ではないか》とネット上で話題になっている。
ポスターを掲示していたルミネ荻窪も「制作過程に問題があったと判断し、必要な確認が完了するまでの間、該当ビジュアルを一時的に撤去させていただきます」と公表し、広告を撤去した。
ほかにも、過去に江口氏のイラストを採用していたZoff、デニーズ、クレディセゾンの3社はイラストについて調査をすると公表し、謝罪した。
デニーズに至っては、採用されたイラストと酷似している写真として、ファッション誌に掲載された新木優子がSNS上に拡散されている。

「髪型こそ違うものの、イヤリングに洋服の細部、持っているバッグなど完全に一致しています。またイラストの男性も、男性ファッション誌『メンズノンノ』のワンカットとほぼ同じですね」(ファッション誌編集者)
江口氏は1977年に週刊少年ジャンプで漫画家デビューし、1980年代からはイラストレーターとしても活躍していた。イラストは時代のトレンドやカルチャーが反映されており、根強いファンも多い。
イラストはこれまでに、CDジャケットや市町村の広報誌、企業のポスターやイメージキャラクターなどに多数採用されており、過去のイラストも《トレパクなのでは》と疑問視されている。
SNSでは江口氏のイラストと、トレース元と思われるファッション誌などの写真を比較した画像が多く投稿されている。この現状を受け、ネットでは非難の声が相次いでいる。
《江口寿史氏のトレパク疑惑まとめようと思ったらキリがない》
《江口寿史先生にとって「描く=トレース」ってこと…?》
《絵がどんどんリアル寄りになってきてて何だかなあと思ってたらトレスか》
《権利意識とかやはり昭和の人だな》
芸能ライターはこう残念がる。
「江口氏は第一線で活躍したベテランです。イラストは服装や髪型など、トレンドを意識したものが多く、オシャレだと評判でした。それがファッション誌やInstagramの写真を無許可でトレースしたものだったとなると、倫理観をアップデートできなかったことも含め、落胆したファンも多かったのではないかと思います」
SNS上では、次々に江口氏のイラストと写真の比較画像が投稿され、収まる気配がない。企業の対応や、江口氏の動向に注目が集まる。