9月30日、オリックスバファローズの野上士耀(しきら)捕手が同日に亡くなったことを球団が発表した。オリックス選手寮「青濤館」の自室で倒れていたところを発見され、死因は明かされていないが事件性はないという。
9月27日のファーム最終戦でも9番・指名打者でフル出場。3打数ノーヒットで終わったものの、最終打席にはヒット性の当たりを見せるなど、高卒1年目の野手として32試合に出場とまずまずのシーズンを送っていた。
2025年のドラフトで7位指名を受けて、高卒捕手として入団した野上さん。170cmとプロ野球選手としては小柄ながら、高校通算15本塁打の長打力と超高校級の強肩を武器に、将来の正捕手候補としても期待された。
愛知県春日井市出身で、小学生の時に中日ドラゴンズjr.にも選出され、中学時代には「名港ボーイズ」で全国大会も経験。全国の強豪校からスカウトが届く中で、茨城県の明秀学園日立高等学校に進学。親元を離れて寮生活を始めて野球漬けの毎日に。
3年夏に甲子園出場を果たし、初戦敗退だったものの躍動感あるプレーがスカウトの目に留まり、同年のドラフトでオリックスから指名。入団会見では、同じく小柄な「森友哉選手」を目指すとして、「元気あるプレーで、球場を元気にしたいと思います。応援よろしくお願いします!」と溌剌と答えていた野上さん。
2026年の開幕前には、スポーツテレビ『J SPORTS』公式YouTubeチャンネルの【ルーキーに聞きました2026】企画にも出演。
「夢みたいなテレビの世界だったので、どんなかは想像もつかない感じです」
プロ野球の扉を叩いたばかりのルーキーらしい感想から始まったインタビュー。自分も含めて高卒新人選手が多い年代に「にぎやかな感じなので、けっこう楽しいですね」と話し、また「パイナップルにハマってます」と、寮生活には慣れた様子だった。
未来の自分がどんな感じなのか
そして「タイムマシンがあったら」との質問には、
「未来に行って、自分がどんな感じなのか見てみたいです。(結果を見てみたい?)ハイ。(どれくらい先?)3〜5年後」
プロ野球選手として20代を迎えた自分がどう成長しているのか、そんな“未来の自分”を想像してワクワクする野上さん。19歳の若者らしい、初々しくも力強いインタビューだった。動画のコメント欄には、
《タイムマシンの話が切なすぎる...》
《俺等も3か5年後の姿見たかったよ…》
《タオル買ったよ… 野上士耀という野球選手を忘れないために》
との追悼コメントが続々と手向けられている。
どうか安らかにお休みください。ご冥福をお祈り申し上げます。























