自己管理が苦手な人にとって便利な家計簿アプリですが、そこに落とし穴が。よく調べずにインストールしたり、“便利”な機能だからと安易に使うと、個人情報流失などのリスクもあります。信用できるアプリかどうかはもちろん、わからない機能があったら、ネットで検索してメリット・デメリットを把握してから使いましょう。

 今回は、スマホ活用アドバイザーの津田マリリンさんに「家計簿アプリ」の上手な使い方を聞きました。

【1】銀行、カード情報の入力は慎重に

銀行の入出金やカードの支払い管理ができるアプリは便利。だが、ネット犯罪に巻き込まれる可能性はゼロではない。運営が信頼できる企業かどうかの確認や高度なパスワードの設定など、自己責任で利用を。

【2】SNS認証はむやみに行わない

フェイスブックなどSNSの認証を行うと、家計簿の更新がSNSに公開されることも。ダイエットと同様、友人に家計管理を頑張っていることが伝わり、励みになることもあるが、公開範囲の設定などは慎重に。

【3】有料サービスを確認して始める

便利な機能が勢ぞろいした家計簿アプリだが、有料のものもある。自分がやりたいことを確認しダウンロードをするのがベスト。有料情報はアプリのサイトで確認ができる。

【4】撮影機能はアプリごとに違う

家計簿アプリの便利な機能「レシート撮影」が、なかったり有料だったりする場合もあるので要確認。撮影後、自動的に読み取るものとオペレーター入力のものがある。

【5】オペレーターの入力ミスは愛嬌

読み取り機能の精度はアップしているが、オペレーター入力の正確さにはかなわない。めったにない誤変換は愛嬌としておこう。どちらがいいかは、使ってみて好みで選ぶ。

【6】自動アップデートはオフに

バージョンアップのお知らせが来ても、すぐには行わず、バックアップをとってから行って。ときどき、バージョンアップ時にすべてのデータが消えてしまったという報告があるので要注意。

【7】特別支出はアプリを使い分ける

旅行や入学金などイレギュラーで高額な出費をすることがある。これを家計に入れてしまうと、その月だけ大きな赤字になって本来の家計の流れが見えなくなってしまう。別のアプリで管理するか、それだけは手書きにするなどの工夫を。

【8】無理な目標は立てない

予算や目標を設定できるアプリもあるが、最初から無理な計画を立てない。大きな損失を見るとやる気をなくし続かない可能性も。できる範囲で続けるのがベスト。