危険度をリアルタイムでチェック

 最近は、災害情報がリアルタイムでわかるホームページやスマホのアプリも充実している。地盤などの土地の危険度に詳しい大木裕子さんが絶賛するのは、

気象庁の『洪水警報の危険度分布』というサイトです。降雨の危険度や土砂災害の危険度がリアルタイムで更新されます。自分のいる場所が、紫や赤などの危険カラーに変わったら避難するといいと思います」

『洪水警報の危険度分布』(http://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/m_flood.html)8月5日、台風5号で大雨に見舞われた奄美大島の様子

 ’99年6月の福岡水害では1時間に79.5ミリの大雨が降り、博多駅前が水没。地下街にも大量の水が流れ込み、地下室に閉じ込められた1名が死亡している。

「地下への浸水はあっという間。とにかく浸水前に上の階に避難すべきです」(国崎さん、以下同)

 住宅街ではどうか?

「大雨で排水処理能力を超えると側溝やマンホールから汚水があふれ出します。住宅内が浸水するのはもちろん、汚水が逆流して風呂場や台所の排水口から流れ出てくる場合もあります

 下水には、生活汚水と雨水を別々の管路で送る“分流方式”と、同じ管路で送る“合流方式”がある。どちらを採用しているかは、自治体によって異なる。

「合流方式の場合、汚水……つまりトイレの汚物も一緒に逆流してくるわけです。浸水時の水は雨水だけだと思っている人もいますが、大間違い。何が流れてくるかわからない、とんでもなく汚い水です。よく水害のニュース映像で、水の中をジャブジャブと歩く人の姿が映し出されますが、足をケガして破傷風になる可能性もあります。水が引くまでは、出歩かないのが鉄則です」

 被害に遭ってしまう前に、どんな備えをするべき?

「水や食料、ライトなどを入れる地震用の非常用持ち出し袋と基本的には大きく変わりません。水害の観点からいうと、すべてのものが防水仕様になっているのが好ましいですね。レインコートや長靴もあるといいでしょう」