舞台版『サザエさん』で主演を務める藤原紀香

「サザエでございまぁーす!」「かなり、気愛です!」「大入り満員~」

 と、連日ノリノリでブログを更新している藤原紀香

 人気アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)が2019年10月に放送50周年を迎えることを記念して、東京・明治座では9月3日から、10年後のサザエさんを描いた舞台が藤原の主演で上演された。千秋楽には夫の片岡愛之助も京都・南座から駆けつけ、大入り満員を祝った。

 一方、20年後のサザエさんを描くのは、天海祐希が主演するスペシャルドラマ『磯野家の人々~20年後のサザエさん~』('19年11月24日放送・フジ系)だ。

歴代主演女優には、とある“共通点”が

「原作のサザエさんは、昭和30~40年代の24歳の主婦という設定です。その10年後と20年後を描くということですから、時代背景も変わり生活感もアニメとは異なるものになっているようです」(テレビ誌ライター)

 すでに一部では“藤原VS天海”の女優対決が注目されているが、そもそもこれまでの実写版のサザエさんといえば、ほとんどが高身長の女優が演じてきた。

 1981年版の星野知子170センチ、1992年版の浅野温子こそ163センチだが、2009年版の観月ありさ170センチ、そして今回の藤原天海171センチ。さらに、あのサザエさんヘアとくれば、実際はもっと長身に見える。

「観月版は20%超えと好調で、視聴者からも『八頭身でスタイル抜群なのにサザエさんのイメージにピッタリ』と好評でした。サザエさんは明るく朗らか、竹を割ったような性格。それでいて、どこかおっちょこちょいでおしゃべり。藤原も天海もコメディはお手のものですが、どちらもむしろ素はサザエさんに近いかもしれません」(テレビ局関係者)

 サザエさんの身長は159センチだが、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によれば、昭和35年における24歳女性の平均身長は約152センチだというから、やはり長身だったというわけだ。

「キャストのルックスは、ある程度忠実に再現できるかもしれませんが、むしろ、あの独特の声になれている視聴者が違和感を覚えないか……」(同前)

 サザエさんファンの厳しいチェックが待ち受けている。

(取材・文/小窪誠子)