《華のないコント集団を見ているみたい》
《熊本移ってから画面がジゴク》
SNSからそんな声が漏れ聞こえてくるのは、NHK朝の連続テレビ小説『ばけばけ』。物語もラストスパートを迎えようとしている今、視聴率が低下しているという。
『ばけばけ』視聴率低下の原因は
「2月第1週の週間平均視聴率は14・2%まで落ち込み、低空飛行が続いています。前作の『あんぱん』は後半になって視聴率を伸ばし、第20週以降はすべて16%台後半以上をキープしていたのでその差も明らかです」(テレビ誌ライター)
ドラマのモデルになった小泉八雲・セツ夫妻は熊本で子どもを授かったことから物語も大詰めにさしかかるはずが─。ドラマに詳しいライターの津田春子さんは、
「熊本編に移って新しい女中のクマ(夏目透羽)が紛失した焼き網をめぐって探偵ごっこのようなエピソードをだらだら続けたり、ダメ父・司之介(岡部たかし)がヘブン(トミー・バストウ)のお金を盗んだりと“そのエピソード要る!?”の連続です」
物語がなかなか進まないうえに、視聴者が離れた最大の原因は、
「“錦織ロス”です。吉沢亮さんが演じ、どんなときもヘブンを支える錦織は主人公のトキ(高石あかり)よりも“ヒロイン”的な役割を果たしていました。ビジュアルの面でも吉沢さんの横顔のアップだけで20秒など伝説のシーンがあり、とても見ごたえがあった。
その魅力的なキャラクターが退場したのだから、新たな引きの強い人物を熊本編に登場させるべきなのに、出てくるのは厚かましい女中や、陰気な面々ばかり」(津田さん、以下同)
続けて、
「トキをはじめとした松野家の人々がヘブンさんにたかっている描写ばかりで、感謝が伝わらないしずうずうしく見えるんですよね。武士の家のはずなのに義の精神を持っているのはおタエ様(北川景子)くらいで、パラサイト一家を見ているよう。
松江編ではトキの親友のサワ(円井わん)、遊女のなみ(さとうほなみ)など魅力的な人物が多かっただけに熊本編は弱いというか。色のついていない役者さんを出すのはいいけれど、だったら好感を持てるようなキャラクターにしないとおクマちゃんを演じた夏目さんがかわいそう」
第104回(2月26日放送)ではイセ(芋生悠)の呪い騒動が巻き起こり、八雲の怪奇文学作品『人形の墓』がようやく登場したが、
「トキの“呪い楽しい!”はおふざけが過ぎたように思います。イセから呪いを譲り受ける優しさを描きたかったのでしょうが、“呪われるとか楽しくてゾクゾクします”とはしゃぐ姿は不愉快に感じた視聴者も多いのでは。
八雲とセツ夫婦の話が見たいのに、いつまでたっても松野家のドタバタを見せられる。怪談作品にも敬意のない描き方をするなら『耳なし芳一』などはどんな描かれ方をするのでしょうか」
残りあと4週。この先どう“ばけ”るのか。

















