先発投手陣が好投を見せるも打線の援護がなく、開幕2カードで勝率5割と波に乗り切れない阿部巨人。心配なのは、チームの精神的支柱である坂本勇人の極端な不振。勝負どころで動けない指揮官のベンチワークにもファンのイライラが募っているようで――。
打率1割以下の坂本
4月2日、バンテリンドームで行われた中日戦。マウンドに上がったのは楽天から移籍後初登板となった則本昂大だ。4回まで被安打2と完璧な立ち上がりを見せ、大野雄大との息詰まる投手戦を演じた。しかし5回、中日の主砲サノーに甘い変化球を捉えられ痛恨の先制2ランを被弾。それでも7回2失点と試合を作ったが、味方打線はわずか4安打と沈黙。0対2の完封負けで、則本は援護なしの敗戦投手となった。
「則本の投球は及第点でした。問題は、その粘りを台無しにした打線と阿部采配です。6回に打席が回ってきた則本に代打を送るのかと思えば、阿部監督は中継ぎを休めたかったのか、続投を選択。結果、流れを変えることができませんでした。残り3イニングで2点ビハインドの展開。結果論ではありますが、阿部監督の仕掛けがワンテンポ遅いのが気になりました」(スポーツ紙記者、以下同)
この消極的なベンチワークに加え、点を取れない巨人の象徴となっているのが、2日にはクリーンナップの5番に座った坂本の現状だ。この日も無安打で開幕からの打率は0.067と1割にも満たない絶不調。元中日の与田剛氏は、スポーツ新聞のコラムで坂本のバッティングについて「タイミングが合っていないし、バットの芯に当たっていない」と指摘。5回先頭で迎えた2打席目は、1ボールからの2球目、真ん中付近の144キロ直球を打ち損じて遊飛になったが、「しっかり振った中でフワッとしたフライだった。あれだけの打者がこれだけ苦しんでいる。心配な状態」と話し、深刻な衰えを危惧した。
「阿部監督が坂本の経験に託したくなる気持ちはわかりますが、現状は打線にブレーキをかけてしまっています。期待をかけていたリチャードが怪我で不在とはいえ、門脇誠や増田陸をサードで起用するなど組み換えは可能なはず。現場のコーチ陣との意思疎通ができているのかも疑問です」
ネット上でも「坂本の衰えは明らかなのに…」「実績は認めるが5番に置くのはどうなのか」「坂本は去年のように代打が妥当」といった声が聞かれる。
「今季の阿部巨人が掲げた『守り勝つ野球』は、現状においてはただの『打てない野球』。盗塁が少なく、宇都宮葵星といった俊足の選手がいるのに、機動力を使った攻撃プランもまったく見えてこない。チームとして何をしたいのかという狙いが今一つ徹底されていない印象です」(スポーツ紙デスク)
スタメンから「坂本勇人」の名前が消えるのか、阿部采配で接戦をもぎとれるのかが、巨人の今後の戦いを占う鍵となりそうだ。





















